いちごは洗う?洗わない?ケーキ屋は洗わないの?残留農薬は大丈夫?
あなたはいちごを食べるとき洗いますか?
洗わずにそのまま食べますか?
いちご狩りでは洗わずにそのまま食べることもあり、いちごは洗う派と洗わない派に分かれます。
実際いちごは洗うべきなのか、ケーキ屋は洗わないという噂は本当なのか、いちごの残留農薬はどうなのか解説したいと思います。
いちごは洗う?洗わない?
いちごを洗うか洗わないかは人によって意見が分かれます。
いちご洗う派の意見
- いちごはパックからコロコロ落っこちたりするから洗わないと汚い
- いちごは流通過程でいろんな人がさわってるから洗わないと汚い
- いちごは農薬がたくさんついてるから絶対洗う
いちご洗わない派の意見
- いちご狩りではそのまま食べるんだから洗わなくても大丈夫なはず
- いちごは洗うと甘みが落ちるから洗わない
- いちごは洗うと水っぽくなるから洗わない
- ケーキ屋はいちごを洗わないから私も洗わない
こんな感じでいちごは洗う派と洗わない派できれいに意見が分かれています。
先に結論を言ってしまうといちごは絶対に洗うべきです。
理由は農薬がたくさん使われてるからです。
しかしケーキ屋では洗わない事情もありますし、いちご狩りでは洗わずに食べる、ということもありいちごは洗わなくていいものという考え方の人も多いです。
でもこの記事を最後まで読んだら洗ってないいちごは二度と食べれなくなるかもしれません。
そうなりたくない人はここで読むのをやめておいた方がいい、と忠告しておきます。
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ケーキ屋は洗わないって本当なの?
で、いちごは洗うべきだと聞いてまず最初にこういう反論がくると思います。
ケーキ屋はいちご洗わないじゃん!
確かにケーキ屋はいちごを洗わないところが多いです。
なぜケーキ屋はいちごを洗わないのでしょうか?
ケーキ屋がいちごを洗わない理由
それは・・・
いちごが超デリケートな果物だからです!
いちごを洗うと、というか水分につけるとすぐに腐敗が始まります。
洗ったあとで水気を丁寧に拭き取ったとしてもダメなようです。
仮に洗ってからケーキに乗せてしまうと、いちごが傷んで売り物にならなくなってしまいます。
そのため
ケーキとかパフェとかに乗せるいちごは洗ってはいけない
というのがパティシエ業界の常識です。
実際ケーキ屋では洗わずにどうしてるのかというと、はけで埃を取ったり、消毒する程度のようです。
ただ、最近では専用の洗浄・消毒ができる水があるようです。
以下Yahoo知恵袋に投稿された現役パティシエさんの話。
現役のパティシエです。
お菓子の上に飾るイチゴですよね。数年前までは、確かに洗っていませんでした(私の知っている限りです)
ヘタを取ったら、固く絞ったタオルなどで表面だけを拭いてから使っていました(今もそうされている所もあると思います)
理由は、洗うとイチゴの表面がズルズルになって、飾りとしての価値が下がってしまうからです(浸透圧の加減と聞きました)
今は、そのあたりが調整されて消毒も出来る水(薬液といった方が正しいかな)で洗浄/消毒を行っています(もちろん食品添加物)
作る側としては、安心+日持ちが良くなったのでありがたいです。
すべてのケーキ屋がこの洗浄・消毒できる水を使ってるならいいんですけど、現実にはまだまだ使ってないところも多いでしょうね。
ところで洗わずにケーキに乗せれるってことはやっぱりいちごはきれいなんでしょうか?
農薬とか大丈夫なんでしょうか?
そのあたりのことを調べてみたら恐ろしいことがわかりました。
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いちごには大量の農薬が残留している!
実はいちごって果物の中でも非常にか弱く、病気に弱いんです。
いちごがかかりやすい病気の例をあげると
- 青枯病
- 炭そ病
- 灰色カビ病
- うどんこ病
など
他にもたくさんあります。
さらに病気だけでなく、いちごはダニやシラミ、アブラムシなどの害虫も非常につきやすいです。
だから農薬がかなり大量に必要になります。
実際、いちごを栽培している人の話によると、いちごの農薬散布は
- 50回前後行う
- 収穫前日まで散布してOK
ということになってるそうです。
いちごの農薬散布の様子
動画で使われてるベルクートは比較的毒性が低く安全な農薬ですが、それでも50回も使えば残留農薬が相当な量になることが容易に想像できますね。
ちなみに以前NHKで放送されたんですが、台湾で日本から輸入したいちごから台湾基準の約200倍の農薬が検出されたそうです。
日本の食べ物は安全ってイメージがあると思いますが、
実は野菜や果物に使う農薬の基準については海外と比べてかなり甘く設定されており、全然安全じゃありません。
日本は高温多湿で農薬をたくさん使わないと農業できないこと、日本人が見た目がきれいな野菜を好むことなどにより、必然的に海外と比べて農薬の基準を緩めざるを得ないという事情もあるようです。
しかもいちごっていちご鼻とも形容されるように、表面につぶつぶがありますよね?
あのつぶつぶのところに農薬がたまりやすいんです。
50回も農薬を散布していてなおかつ構造的に農薬がたまりやすい
それを皮もむかず、洗いもせずに食べるんですからいちごって恐ろしいですね。
実際、健康を気にしてる人はいちごは食べないそうです。
かといっていちごを無農薬で栽培したら病気や虫食い状態のいちごだらけになってしまってとても売り物になりません。
いちご狩りなんかでは無農薬や安全を謳ってるいちご農園も多いですが実際のところ、ほとんどのいちご農園は農薬を大量に使ってるのが現実です。
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いちご狩りは危険なのか?
ということは農園で摘み取ったいちごを洗わずに直接食べるいちご狩りってめちゃめちゃやばいんじゃ・・・。
そう思いますよね?
はい、残念ですが、いちご狩りを実施している多くのいちご農園は農薬を大量に使ってます。
仮に無農薬や減農薬を謳っていたとしても、肥料の段階で大量の農薬を土に混ぜ込むことで減農薬を実現してるところがほとんどです。
実際私も実家がとちおとめで有名な栃木なんで、子供の頃はいちご狩りで無邪気にいちごを食べまくってた記憶があります。
今考えると恐ろしいです。
というわけで健康志向の人はいちご狩りはしない方がいいでしょう。
するとしても確実に無農薬、または減農薬を十分にしてることが信用できる農園限定ですべきですね。
でもそんな農園はあまりないので
いちご狩りはしない
のが現実的な選択肢になるでしょう。
残留農薬を落とすためのいちごの洗い方
ではスーパーで買ってきたいちごの残留農薬を落とすにはどうすればいいのでしょうか?
いちごのつぶつぶには農薬が残留しやすいことを考えるとさっと洗うだけではダメなことはわかりますよね?
いちごの残留農薬を落とすためには洗い方に工夫が必要です。
洗い方を紹介します。
いちごの洗い方 50℃洗い
- 50℃のお湯を用意し、ボールに入れます
- いちごを入れて3分待ちます
- 流水で冷やして終了
いちごのつぶつぶにくっついた農薬はそう簡単には落ちません。
みんなやってる流水で洗う方法ではなかなか落ちないでしょう。
でもお湯に浸せば簡単に落ちます。
50℃で死なない細菌はほとんどいないですし、農薬もきれいに落ちます。
また、50℃前後のお湯で果物を洗う方法はなかなか画期的で、果物の新鮮さがよみがえってツヤがよくなり、甘みも増します。
しかもいちごの場合はへたも取りやすくなります。
ちなみに50℃のお湯は沸騰したお湯と常温の水を同じ量混ぜるとちょうど50℃くらいになります。
ただし、50℃洗いには致命的なデメリットがあります。
それは43℃以下では逆に雑菌が繁殖してしまうこと。
50℃と43℃正確に使い分けるには温度計がないと難しいですね。
ただ菌を殺すというより、農薬を落とすのが目的であれば仮に43℃でも効果はあります。
いちごを洗う際の注意点
次にいちごを洗う際にやってはいけないことを紹介します。
塩水で洗うのはNG
逆に塩水で洗うことすすめる人もいます。
しかしいちごの場合、塩水で洗うと農薬の成分がいちごに染み込みやすくなってしまうためNGです。
洗う前にへたを取るのはNG
洗う前にへたを取るとビタミンCが溶けだしちゃいますし、甘みも弱くなるのでおすすめしません。
洗ったあとに保存するのはNG
ケーキ屋がいちごを洗わないのは洗うとすぐ腐るからですね。
実際洗ったあとのいちごは保存できません。
洗ったらすぐ腐っちゃうのでその場で食べる分だけ洗ってください。
まとめ
以上、いちごは洗うか洗わないかについてでした!
要点をまとめます。
- いちごは洗う派と洗わない派がいるが、洗うのが正解
- ケーキ屋では洗ったいちごはすぐ腐敗するという事情もあり洗ってないか、消毒だけしてる
- いちごは病気になりやすく、虫食いもされやすいため大量の農薬が必要
- 特に日本のいちごは農薬の量がやばく、台湾の農薬基準の200倍使われてるという情報あり
- いちご狩りは無農薬や減農薬を謳ってるところが多いけど実態は怪しいので信頼できる場所以外はおすすめしない
- いちごの残留農薬はいちご表面のつぶつぶのところにたまってて水でさっと洗った程度では落ちにくい
- いちごの残留農薬をきれいに落とすための洗い方としては50℃洗いかベジセーフなどの専用液で洗うといい
ということでした。
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