お酢は筋肉増量に効果的?筋肉痛対策にもお酢の摂取がおすすめ!
お酢にはさまざまな健康効果があります。
血行改善、がん抑制、食欲増進作用などなど、お酢に関する記事を目にする事も多くありますね。
その効果は筋肉にはどのような影響があるのでしょうか?
今回は、筋肉増強や筋肉痛対策など、お酢と筋肉の関係について調べてみました。
お酢で筋肉が活性化する?
お酢に含まれる酢酸には、筋肉が炭水化物を運動に必要なエネルギーに代える働きを促進する効果があります。
また、筋肉中の活力源であるグリコーゲンは、糖分だけでなく、お酢と一緒に摂取することで増やす事ができます。
糖分を一緒に摂取するとなると、血糖値が上がるのではないか気になりますよね。
お酢には血糖値の上昇を穏やかにする効果があるので、急激な血糖値の上昇を抑えるにはお酢と一緒に摂取した方が良いのです。
筋グリコーゲンとお酢の関係とは?
グリコーゲンとは、肝臓と骨格筋で合成される糖原で、運動エネルギーの元です。
体内に貯蓄できる量が限られているため、定期的に摂取することが必要です。
筋肉を収縮させた時に筋グリコーゲンが利用されます。
筋グリコーゲンが枯渇すると、血中グルコースが代用されますが、血中グルコースも肝臓で貯蔵されていたグリコーゲンが元となっています。
グリコーゲンの不足は運動エネルギーの不足に直接関係があるため、運動を長時間できなくなります。
グリコーゲン不足は 低血糖によりめまいや筋力低下を起こす可能性があります。
酢酸やクエン酸は肝臓、骨格筋での筋グリコーゲンの合成を促進させます。
酢酸は体内で分解されてクエン酸にもなります。
クエン酸、酢酸には疲労回復にも効果があり、筋グリコーゲンの合成を促進させることで筋肉の増幅に大きな役割を果たすんですね!
糖分が多く含まれる果実お酢を定期的に飲用すれば、糖分と酢酸が同時に摂取できます。
効果的なお酢の摂取量は?
お酢の効果が発揮されるためには、毎日大さじ1〜2杯の摂取が目安です。
大さじ1杯から効果が確認されると言われています。
お酢の効果は摂取を始めて数日で現れると言われています。
しかし、お酢の摂取をやめると、4週間後にはお酢をとり始める前と同じ状態に戻ってしまうというデータもあります。
毎日定期的に取る事が大事なんですね!
ただし、一日2杯以上飲んだからといって、効果が倍増するわけではありません。
飲み過ぎると体を冷やしたり、溶血性貧血などを起こすなど有毒作用があるので、必要以上の摂取は控えましょう。
強すぎるお酢は胃腸への負担がかかります。
ドリンクとして黒酢や果実お酢を摂取する場合は必ず5倍から10倍に薄めて飲みましょう。
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筋肉痛にはお酢が効果的!
トレーニングをした後の筋肉痛にもお酢が効果的です。
筋肉痛は、筋繊維の軽度の損傷や、損傷を修復する過程にでる痛みです。
運動による損傷で筋肉は硬くなり、血液循環も悪くなります。
そうすると、運動により生じた乳酸が筋肉に貯蓄されるようになるため、筋肉が酸性になり、さらに筋肉を痛めます。
お酢が筋肉痛に効果があるのは
- 解糖、乳酸の貯蓄、グリコーゲンの分解の3つを抑制する作用がある。
- 筋グリコーゲンの合成を促進する
- 疲労回復に効果的
- 乳酸の分解を促進する
- 酢酸により、血管が拡張して血行が良くなる。
といった理由があります。
中でも黒酢には乳酸の分解だけでなく、肩こりや腰痛の改善、代謝を良くする効果があるので、運動量が多い日の前日などに飲用するといいですよ!
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筋肉をつけるならバランスの取れた食事を!
筋肉はたんぱく質により出来ています。
お酢の筋肉に対する効果は直接筋肉をつけるものではありません。
人間の体には約430種程の筋肉があり、スポーツなどだけではなく、日常生活に筋肉は重要な役割を果たしています。
筋たんぱく質により構成されている筋肉は、たんぱく質を取るだけでなく、適度な運動により筋肉が壊れて再生する過程で大きくなります。
たんぱく質は一度に大量の代謝をすることができないので、一日に何度かに分けて摂取する必要があります。
2014年に発表されたテキサスの大学の研究によると、1日3食、毎回バランスの取れた食事をしていると筋たんぱく質の合成率が上がることが分かりました。
アメリカ合衆国のインディアナ州にあるパデュー大学の研究によると、プロテインだけで摂取するよりも、3食の食事と共にプロテインを摂取したほうが筋肥大率が多く、さらに脂肪の燃焼率も上がったということです。
理想的な筋肉トレーニングの効果をあげるためには、主食、主催、副菜、乳製品やカルシウムを含む製品、果物をバランスよく3食とりましょう。
筋肉増強効果が期待できる黒酢とは?
数あるお酢の種類の中でも、黒酢には筋肉増強には欠かせないアミノ酸が含まれています。
他の穀物お酢と異なり、黒酢の原料には精米ではなく玄米や精度の低い米が利用されます。
もろみに含まれているアミノ酸がそのままお酢に含まれているんですね!
必須アミノ酸9種が含まれる黒酢には、筋肉の合成を助長するロイシンというアミノ酸も含まれています。
お酢の効果である持久力向上、疲労回復に加えて、黒酢にはアミノ酸による筋肉増強作用が期待できる優れものです!
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筋肉増大に不可欠!テストステロンとは?
黒酢や、そのもろみを摂取することで血中のテストステロン濃度の向上が確認されました。
中年男性がトレーニングをしても筋力がなかなか戻らない一因として、男性ホルモンであるテストステロン分泌の低下があります。
20代をピークに分泌が低下するテストステロンの血中濃度が、正常である350から1000ng/dLより低下すると加齢性機能低下証(LOH症候群)といわれ、筋肉の増強を果たせなくなります。
男性ホルモンであるテストステロンは女性も5%から10%分泌しており、筋肉の増大や骨格の発達に深く関係があります。
まとめ
お酢の飲用で筋肉の増強のサポートができるんですね!
損傷と修復の過程で増大する筋肉の回復には、お酢の成分である酢酸が大活躍します。
「お酢を飲むと体が柔らかくなる」と言われていたのは、お酢の摂取により血管が拡大して血行がよくなり、凝りの原因である乳酸の分解が早まるためです。
体をほぐす効果があるお酢を、筋肉トレーニングの後のプロテインと一緒に適量摂取して、効果を高めましょう!
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