かぼちゃは夏野菜だった!冬野菜に間違われるかぼちゃのまめ知識

かぼちゃは夏野菜だった!冬野菜に間違われるかぼちゃのまめ知識

かぼちゃは夏野菜だった!冬野菜に間違われるかぼちゃのまめ知識

かぼちゃ - 夏野菜か冬野菜か

 

山菜は春、トマトは夏、キノコは秋、ごぼうは冬と、旬のわかりやすい食べ物ってありますよね。

 

しかし、いろいろな季節に食卓へ運ばれてくるのがかぼちゃです。

 

 

それゆえに、かぼちゃの旬は?、と聞かれて戸惑う人も多いでしょう。

 

 

日本のかぼちゃの旬はです。

 

今回は、四季を通して出番が多くなったかぼちゃのまめ知識を解説します。


かぼちゃは夏野菜!なぜ冬野菜と間違われるの?

かぼちゃは種まきが3月下旬から4月下旬、収穫を7月下旬から8月下旬に迎える典型的な夏野菜です。

 

しかし、冬至にかぼちゃを食べる伝統から、冬野菜と思っている人が多いのも事実です。

 

 

かぼちゃは今では一年中店先に並んでいるために、冬野菜と間違われることもあるようですね。

 

 

また、かぼちゃの収穫が夏の終わりで、出回るのが残暑であることや保存期間が長いために食されるのが収穫時だけでなく、秋口から冬に多いこともかぼちゃが冬野菜だと間違われる原因となっているようです。

 

 

ちなみに旬の野菜を食べると、季節にあった作用があるのはよく知られていますね。

 

かぼちゃには夏バテに効く、多くのビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEと、多くのビタミン類がが含まれています。

 

ビタミンCとビタミンE、そしてβ‐カロテンは相乗的に働き、夏の強い紫外線から肌を回復させてくれます。

 

 

かぼちゃに含まれるリコピンも疲労回復に効果があるので、かぼちゃは夏場にたくさん食べるといい野菜なんです!

かぼちゃを冬至に食べると病気知らずになれる?

冬至

かぼちゃを冬至に食べるというのは一つの風物詩となっていますね。

 

冬至にかぼちゃを食べるという習慣は、江戸時代に広まった物です。

 

なぜかぼちゃを冬至に食べるかというのには、いくつかの節があります。

 

 

まず、「ん」のつく物を食べて運をつけるためという物です。

 

関西では、かぼちゃとの他に、レンコン、人参、銀杏、キンカン、寒天、うどん(饂飩とかいてうんどんと読ませる)を合わせて冬至の7種として運を呼ぶためにお供えをする風習もあります。

 

 

かぼちゃに「ん」?と思いますが、かぼちゃは漢字で「南京」と書くため、なんきんと読んで「ん」が2つも付く縁起のよいものなんですね。

 

また真夏の太陽をたくさん浴びたかぼちゃを食べて気を着ける、という意味合いもあったようです。

 

さらに、かぼちゃを冬至に食べると冬に風邪をひかない、中風にならないとも言われていました。

 

 

長期間保存ができる夏野菜で、これから迎える冬に必要な栄養価をたくさん取って滋養をつけておこう、ということですね。

 

 

江戸時代の人が実際知っていたかはわかりませんが、かぼちゃは夏野菜としては珍しく、血行を良くして体を温める効果があります。

 

また、免疫力をつけると言われているビタミンCや、抗酸化作用のあるビタミンEを多く含んでいますから、寒い冬を乗り越えられる丈夫な体を作り上げる事ができます。

 

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上手に保存でかぼちゃは2ヶ月もつ!

かぼちゃはその日持ちの良さから現在のように保存方法が技術化される以前から冬場にも食されていた野菜です。

 

かぼちゃは10度ぐらいの涼しく、風通しの良い場所に保管しておけば、2ヶ月は腐る事なく良い状態を保ちます。

 

 

ある程度保存して寝かせておいたかぼちゃは水分が抜けて味に深みが増すとも言われています。

 

夏に食べるかぼちゃと、冬に食べるかぼちゃの味の違いは水分の抜け具合のせいなんですね。

 

 

しかし、収穫後に長期間たつと味が落ちてしまう事から、「かぼちゃは冬至すぎに食べるものではない」という言い伝えもあります。

 

長期保存ができる冬至に食べ納めをする夏野菜、と覚えておくといいでしょう。

冬にみかけるかぼちゃは外国産

ニュージーランド

冬至を過ぎたのに色のいいかぼちゃが店頭に並んでいるのを見かけますね。

 

最近は茨城産の「江戸崎かぼちゃ」や鹿児島県の「加世田のかぼちゃ」など、ハウス栽培により実際の旬の時期以外にも手に入る様になりました。

 

 

しかし、旬以外にあるかぼちゃのほとんどは外国産のかぼちゃです。

 

平成24年の貿易統計によると、かぼちゃの輸入量は合計でなんと115,137トンもあります。

 

同じ年の日本国内のかぼちゃの年間生産量は221,100トンです。

 

輸入先第1位はニュージーランド、2位にメキシコ、3位にニューカレドニアと続きます。

 

 

日持ちのよいかぼちゃは、季節が逆のブラジルやオーストラリアからの輸入も増えて来ています。

 

メキシコ産のかぼちゃは日本産のものと味が似ている事から年間を通して日本に輸入されています。

 

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まとめ

栄養価が高く、煮物、スープ、バーベキューと幅広く食されるかぼちゃです。

 

わたしはかぼちゃを育てていますが、なんとプランターで育てていても立派な実をつけるんですよ!

 

生命力の強いかぼちゃを食べれば元気もでるはずですね。

 

 

最近はヘルシースイーツの素材としての人気もあり、かぼちゃの需要は高まるばかりです。

 

ますますかぼちゃを年中見かける事になりそうですが、かぼちゃの本来の旬は7月から8月の、夏野菜です!

 

 

夏野菜にも関わらず、冷え性にも効くかぼちゃは、寒い冬だけでなくクーラーが原因の冷え性にも最適です。

 

保存方法も簡単、栄養もたっぷりのかぼちゃがまた身近になりそうですね!

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