みかんの薄皮の剥き方!手や道具を使って簡単に!煮て一気に剥く方法も紹介!
こたつで食べるみかんは日本の冬の風物詩ですよね。
我が家ではこのみかんを「フレンドリーな果物」と呼んでいます。
どうしてかというと、りんごなんかのナイフで剥く果物とは違って、手だけで簡単に皮が剥けるから。
みかんはとっても親切で歩み寄りの気持ちを持った果物なんです。
でもそんなみかんにもフレンドリーじゃない一面が。
それは薄皮!
あの白いすじもうまく取れなくて、早く食べたいのにやきもきしちゃいますよね。
今回はそんなみかんの薄皮を簡単に剥く方法をご紹介します。
みかんの薄皮を手や道具で簡単に剥くには?
みかんの薄皮を剥こうとすると果肉が崩れてしまう……実はちょっとしたコツがあるんです。
ナイフを使って剥く方法
- みかんの外皮を剥いて、小房に分ける。
- 小房の内側に果物ナイフでそっと切れ目を入れる(小房が半円だとしたら真っ直ぐになっている部分です)
- 切れ目の周りの薄皮をつまんでひっくり返す
これだけでつるんと綺麗に薄皮が剥けちゃうんです。
そういえば伊予柑やはっさくもこの剥き方をしますよね。
私も早速実践してみたら、「同じ柑橘類なのにその発想はなかった……」と感動するくらい綺麗に剥けました。
薄皮を剥いたみかんはぷりぷりとした食感で美味しい!
時期によってはみかんの薄皮が硬くて食べにくいこともあるので、覚えておくと便利ですね。
でも薄皮ごと食べるみかんもやっぱり美味しいもの。
「白いすじだけだいたい取れればいいかな〜」なんてときには、道具を使わないこんな剥き方もあります。
有田剥き
- 皮を剥く前によくみかんを揉む
- ヘタを下にしてみかんを持ち、果頂部(ヘタのないほう)から手で二つに割る
- さらに二つに割る。四分割の状態ですね。
- ヘタから果頂部に向かって上向きに小房を取る
こうすると白いすじも一緒に剥がれてくれます。
ヘタのほうから剥いても同じじゃないの?なんて思っちゃいますが、やってみるとすじの取れ方が全然違うのでぜひ試してみてください。
皮を剥く前によく揉んでおくと、大きなすじが切れてさらに綺麗に取れますよ。
和歌山県の有田地区ではこの剥き方が一般的だそう。
みかんの本場ならではの小技ですね。
みかんの薄皮を煮て一気に綺麗に剥く方法!
みかんの薄皮を取るとき、こんなお悩みはありませんか?
- 子どもが真似したがるのであまりナイフは使いたくない
- 時間があるときに沢山作り置きしたい
それ、「重曹」で解決できます!
お掃除グッズの定番なので、常備しているお家も多いと思います。
もちろんお料理用のベーキングパウダーも使えますよ。
体にも安全なその方法をさっそく見ていきましょう。
重曹で薄皮を剥く方法
材料
- みかん……適量
- 水……300ml
- 重曹……小さじ1/2
※みかんの数は鍋の大きさに合わせて加減してください。
手順
- みかんの外皮を剥いて小房に分ける
- 鍋に水を入れて火にかけ、沸騰させる
- 重曹を入れて軽くかき混ぜる
- みかんを全体がお湯に浸かるように入れて、2分くらい煮る
- 薄皮が溶けて黄色味がかってきたらザルに取り、ボウルに入れて水でぬめりを落とす
これで完成!
重曹で薄皮が取れる秘密は、薄皮の主成分であるペクチン。
重曹はこのペクチンを溶かしてくれるので、煮るだけで簡単に薄皮が取れちゃうんです。
これなら家事や育児の合間にもささっと作れますね。
薄皮が綺麗に取れたみかんはついついその場でつまみたくなるくらいつやつや。
甘みも増すので、お家で手軽に缶詰みたいなみかんが楽しめますよ。
みかんの薄皮に栄養はないの?
ついつい取っちゃうみかんの薄皮。
でもここって栄養はないのかな?
気になって調べてみたら、なんとみかんの薄皮には嬉しい効果がたっぷりなんです!
@動脈硬化の予防
みかんの薄皮にぽつぽつと付いている白い斑点。
実はこれ、ヘスペリジンという成分が結晶化したものなんです。
このヘスペリジンには血管を強くしてくれる作用があるので、動脈硬化の予防が期待できるんですね。
A冷え性改善
ヘスペリジンには血管を広げる作用も。
血の巡りがよくなると、手足の冷えも和らいでいくでしょう。
B風邪予防
みかんといえばビタミンCが豊富なイメージですよね。
みかん100gあたりには約35gのビタミンCが含まれていて、一日の摂取量の1/3をまかなうことができます。
でもこのビタミンC、水や熱に弱く壊れやすいのが玉にきず。
ヘスペリジンにはこのビタミンCを守る作用があるので、薄皮ごとみかんを食べると栄養の吸収率がアップします。
その結果免疫力が上がって風邪をひきにくくなるんですね。
C便秘解消
みかんにはペクチンという食物繊維も含まれています。
腸内の水分量を調節してくれるので、便秘解消はもちろん、軟便や下痢の改善にも効果が期待できますよ。
薄皮に含まれるペクチンは何と果肉の3〜4倍!
Dダイエット効果
みかんを食べてダイエット!?
実はみかんにはシネフリンという脂肪の分解を助ける成分もあるというから驚きですね。
意外にも栄養の宝庫だったみかんの薄皮。
もちろん白いすじにも栄養がたっぷり含まれています。
美味しく食べて健康にいいなんて、これはむしろ食べないと損かも?
まとめ
以上みかんについてまとめると、
- 薄皮を簡単に剥くにはナイフで切り込みを入れるか、ヘタから果頂部に向かって小房を取る
- 重曹でみかんを煮ると薄皮が綺麗に取れる
- みかんの薄皮と白いすじは栄養満点
まとめて煮て薄皮を取っておけば、赤ちゃんや子どもにあげたり、ヨーグルトや寒天に入れたりできて便利ですね。
薄皮を取ってもよし、
そのまま食べてもよし、
みかんはやっぱりフレンドリーで私たちの体にも親切な果物でした。
煮る方法は実験みたいで楽しいので、ぜひお試しください!
みかんの保存方法はこちら
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