「カビの生えた餅は削れば食べれる」は嘘。もう二度と食べれなくなる。

「カビの生えた餅は削れば食べれる」は嘘。もう二度と食べれなくなる。

「カビの生えた餅は削れば食べれる」は嘘。もう二度と食べれなくなる。

 

正月と言えば餅ですね。

 

正月に餅を食べない人はいないのではないかというくらいみんな餅を食べます。

 

 

そんな餅ですが、実はあまり日持ちせず、カビが生えてしまった経験のある人は多いと思います。

 

 

でも昔から餅はカビの部分を削れば食べれると信じられてきました。

 

 

しかし、その考えは覆されたのです。

カビの生えた餅は菌糸が全体に広がっていた。

農林水産省が餅に生えたカビについての2枚の画像をホームページに載せました。

 

その画像がこちらです。

 

 

写真1:かびが生えた切り餅
かびが生えた切り餅

 

 

写真2 写真1の赤枠付近をかびの菌糸が青く見えるように染色して顕微鏡で観察したもの(中央部の糸くず状に見えるのが、かびの菌糸)
かびが生えた切り餅 顕微鏡
画像引用元:http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/kabidoku/mochi.html

 

 

一見、まったくカビが生えてないように見える餅の箇所を顕微鏡で拡大すると・・・

 

 

カビの菌糸がびっしり。

 

 

 

今まで「カビの生えた餅は削れば食べれる」を信じて食べていた人たちは思いっきりカビの菌糸を食べていたのです!

 

 

そう思うと恐ろしいですね。

 

今まで普通に食べてた人はショックを受けたのではないでしょうか?

 

 

そしてこの画像を見たらもう二度とカビの生えた餅は食べれなくなったんじゃないかと思います。

 

安心してください。私もです。

 

 

カビは目に見えるところだけに生えてるわけじゃないのです。

 

 

カビの菌糸は植物の根っこに似ています。

 

植物が栄養を吸収するために土の中に根っこを伸ばすのと同じように、カビは食べ物の中に菌糸を伸ばして、全体に張り巡らせていくのです。

 

 

そしてこのカビの細かい菌糸は人間の目には見えないので餅のどこまでカビが広がってるかわかりません。

 

が、画像を見ると端から端まで広がってるのがわかります。

 

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カビ毒で食中毒は起きない。でも発がん性がある。

でも今までカビの生えた食べてもお腹を壊したことはない。

 

だから食べても大丈夫だろう?

 

 

こう思った方もいるはずです。

 

でもその考えも間違ってます。

 

 

実は日本で検出されるほとんどのカビに急性中毒を引き起こすほどの毒性はありません。

 

また少量のカビを食べたとしてもほとんどのカビは胃酸で死滅します。

 

 

そのため日本では過去数十年間カビによる急性胃腸炎などの食中毒が起きた事例はありません。

 

※カビではなく、腐った食品の中で増殖した細菌やウイルスによる食中毒の事例はたくさんあります。

 

 

したがってカビ自体はそこまで毒性が強いわけではなく、ちょっと食べたくらいでは何の症状も起きないのです。

 

なのでカビは一見安全に見えます。

 

 

でも違ったのです。

 

カビには発がん性があり、急性の症状こそ起きないものの、慢性の症状が起きるのです。

 

 

今は平気でも長期間少量でも摂取し続けることで将来ガンになる可能性が高くなってしまうのです。

 

ガン以外にもアレルギーや免疫系の病気にかかりやすくなったりします。

 

餅に生えるカビの毒性

餅に生えるカビは青カビや白カビですね。

 

これらのカビに毒性はあるのでしょうか?

 

 

餅には20種類以上のいろんなカビが入ってて種類を特定するのは難しいと言われていますが、代表的なのは青カビです。

 

 

青カビ

青カビは抗生物質のペニシリンやブルーチーズにも使われており、人間には無害なイメージです。

 

 

しかしすべての青カビに毒性がないわけではありません。

 

毒性のある青カビもあります。

 

 

青カビの中にはマイコトキシンと呼ばれる、カビ毒を作るものもあります。

 

マイコトキシンにも種類がありますが特に「アフラトキシン」と呼ばれる物質はもっとも危険で、強い発がん性があるので注意が必要です。

 

 

餅に入ってるカビが絶対に有毒と言い切れるわけではないですが、あくまで可能性として発がん性のあるカビが入ってる可能性があるということです。

 

 

しかし20種類以上のカビが生えているとなるとどのカビが有毒かわかりません。

 

赤カビや黒カビが混ざってたりしてもわかりません。

 

 

目に見えないだけでいろんなカビが生えている餅は危険物質と言わざるを得ないでしょう。

 

 

特に発がん性があるカビ毒が含まれている可能性は大いにあるので食べないに越したことはありません。

 

 

昔は餅にカビが生えたらその部分だ削って食べるのが普通でしたが今からはもう食べないのが常識になるでしょう。

 

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カビ毒は加熱しても死なない

カビ自体は加熱すれば死にます。

 

でもカビ毒は死にません。

 

カビ毒は非常に頑固なんです。

 

 

たとえ100℃のお湯で1時間煮ようが200℃の油で揚げようがカビ毒は生き残ってしまうと言われています。

 

 

したがってカビの生えてしまったお餅は削ってもダメだし加熱してもダメです。

 

 

捨てましょう。

 

 

捨てる以外に選択肢はありません。

カビが生えにくい餅の保存方法

では餅にカビが生えないようにするためにはどう保存すればいいのでしょうか?

 

 

餅は実はかなりカビが生えやすい食品です。

 

なぜ餅にカビが生えやすいかと言うと餅にはカビの大好物である

 

  • タンパク質
  • 脂質

 

の3つが豊富に含まれているからです。

 

 

だから工夫して保存しないと必ずカビが生えます。

 

ではカビが生えない保存方法とは何なのか。

 

 

方法はいくつかあるので紹介します。

 

 

1. ホッカイロを使う方法

  1. 餅を容器に入れる
  2. 容器のふたの裏に貼るタイプの使い捨てホッカイロを貼る
  3. 冷蔵庫に入れる

 

 

2. わさびを使う方法

  1. 餅を容器に入れる
  2. 容器の端にアルミカップに入れたわさびを入れる
  3. 冷蔵庫に入れる

 

わさびの代わりにからしでも大丈夫です。

 

 

3. 冷凍する方法

  1. 餅を1個ずつラップで包む
  2. 冷凍庫に入れる

 

 

どれも非常に簡単な方法です。

 

1と2の方法は冷蔵で1〜2週間はカビが生えずに保存できます。

 

 

3の冷凍する方法は時間が経ってもカビは生えません。

 

が、冷凍焼けするので3〜4か月以内には食べた方がいいです。

 

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そもそもパック個包装の餅ならカビは生えない

 

 

実は個包装の餅はカビません。

 

 

私の家でも去年買った1s入りの個包装の餅が半年以上たった今も残ってますが、まったくカビが生える気配すらしません。

 

その餅は賞味期限が1年半〜2年くらいあります。

 

 

しかし餅つきなどでついた餅はついてから1週間もすればもうカビが生えてます。

 

この違いは一体何なんでしょうか?

 

 

その理由はいくつかあります。

 

 

  1. 製造過程で無菌状態を作ってる
  2. 限りなく無菌の状態でパック詰めし、パック詰め後も紫外線殺菌してる
  3. 個包装の中に脱酸素材を入れている

 

実はこの個包装の餅に保存料の類は使われておらず、原材料の表示は「水稲もち米(国内産)」としか書かれてません。

 

 

保存料も使わずに餅を1年以上も持たせている主な理由はカビの素となる菌を個包装のパック内に入らないようにしていることです。

 

クリーンルームでほぼ無菌の状態でパックに包装してさらにダメ押しで紫外線殺菌している。

 

 

その結果いつまでたってもカビが生えないのです。

 

 

ちなみにこれはレトルトご飯などを作る方法と同じだそうです。

 

 

昔はというか田舎では今もですが普通に餅つきしてその餅を家族や親戚に配ってそれを各自保存して食べる家庭が多かったと思います。

 

が、都会の家庭では餅つきなんてしないので最初からこの個包装タイプの餅を買う家庭も多いんじゃないでしょうか?

 

 

もしこの個包装の餅を買えばカビの心配をする必要はなくなり、便利ですよ。

 

もちろんこの餅の個包装を開封してそのまま置いておけば菌がついてカビが生えますけどね。

 

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まとめ

以上、カビの生えた餅は削れば食べれるのは嘘か本当かについて書いてきました。

 

 

昔は食べるのが当たり前でしたが今は食べないのが常識に変わりつつあります。

 

常識ってどんどん変わっていくのでインターネットに疎い人はついていくのが大変だと思います。

 

 

しかしこの記事を読んだあなたはもうカビの生えた餅を食べることはないでしょう。

 

また、そもそもカビの生えない餅を買ってしまえばそんな悩みともおさらばです。

 

 

今年の正月も来年の正月も餅のカビとは無縁で過ごせますよ。

 

ではよいお年を。

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