カレーの具を炒めるのはなぜ?炒める時間と順番もおさえよう
カレーの具材を炒めるのはなぜなんでしょうか?
そう思ったことありませんか?
私も今まで母がそうしているのを子どもの頃からみてきて、自然とそうしていましたが、改めてなぜかと聞かれると明確な答えがわかりません。
どうせ煮るんだし煮なくてもいいような気もしてしまいますが、多くの人がそうやってカレー作っているということは、そうすることに理由があるということですよね!
今回は、カレーの具を炒めるのはなぜなのかをはじめとして、炒める時間や順番、美味しいカレーを作るコツについてもご紹介していきます。
カレーの具を炒める理由とは?
何気なくやっていたカレーを作るときにする「炒める」という行為、実はちゃんと理由があるんです!
理由その1「野菜の水分を飛ばすため」
野菜をはじめに炒めることで、野菜に多く含まれる水分を飛ばすことができます。
そうすると後で味をつけたときにカレーが水っぽくなるのを防げるようです。
理由その2「野菜が煮崩れるのを防ぐため」
はじめに油で野菜を炒めると、野菜の周りに油で膜ができ、煮たときに煮崩れが起きにくくなるそうです。
また油は野菜の中まで熱を上手に通す役割もしてくれので、炒めることで均一に火が入るようです!
理由その3「野菜の甘みが増すため」
野菜は油で炒めてやることで甘みが増すんだとか!
そして油が野菜にからむことで、旨みや野菜に含まれた栄養素を失うことなくカレーを作ることができるからのようです。
これら3つの理由から、油で炒めることがとても重要なんです!
カレーを作る際の「具を炒める」という行程にはちゃんと理由があることがお分かりいただけたと思います。
カレーの具を炒める時間とおすすめの順番
ではその具を炒める時間に決まりはあるのでしょうか?
実はどんなカレーを作るかによって多少の違いはあるものの、具材をどれだけ炒めるのか、そして炒める順番にもおすすめなものがあります。
順番にご紹介していきますので、ぜひカレーを作るときに試してみてくださいね!
1. 油とにんにく
まず最初は油とにんにくです。
油を熱して、にんにくの香りを十分に引き出すことがポイントです!
30秒〜1分ほどでしょうか、香りが引き立つまで焦げないように炒めてください。
2. 肉類
次に肉類です。
肉より先に野菜を炒めるとしっかり火が通らなかったり、一緒に炒めると、鍋の温度が下がってしまうので、野菜の前に肉を炒めます。
約数分間、肉の表面の色が変わり、ある程度火が通るまで炒めます。
また炒めすぎると固くなってしまうのである程度火が通ったら、一旦肉を鍋から取り出しましょう。
3. 玉ねぎ
3番目は玉ねぎです。
肉を取り出した鍋に玉ねぎを入れて炒めます。
色が透明からうっすらときつね色になるまで炒めましょう!
炒める時間はお好みです。
数分炒めると玉ねぎが透き通ってきますので十分なのですが、甘いカレーがお好みの方はさらに5分でも10分でも30分でも弱火でじっくりと炒めてください。
玉ねぎは炒めた分だけ甘くなりますよ!
4. 人参など固い野菜
4番目は人参などの固い野菜です。
火が通るのに時間がかかる人参などの野菜を入れましょう。
さっと油が人参全体にかぶるように1分間は炒めましょう!
5. じゃがいもなど煮崩れしやすい野菜
最後に煮崩れしやすいじゃがいもなどを入れます。
ここでお皿に取り出していた肉も鍋に戻します。
全部の具材にしっかり油が回るように数分間は炒めましょう。
カレーを美味しく作るコツ
カレーを美味しく作るコツがあるなら知りたくないですか?
野菜を炒めて、煮て、ルー溶かして完成!というイメージのあるカレーですが、実はとっても奥の深い料理なんです!
いろんな美味しく作るコツや隠し味がありますので、ぜひいつもと違ったカレーを作ってみるのもおすすめですよ。
玉ねぎをじっくり炒める
まずはこれ、「玉ねぎをじっくり炒める」です!
先に少しご紹介していますが、玉ねぎをどれだけ炒めるかによって、カレーに甘みと旨味が生まれます。
私がスパイスカレーを作るときは、これでもか!!というくらい、茶色っぽくなるまでしっかり弱火で炒めます。
玉ねぎをしっかり炒める際に気をつけたいことは、まず切り方をみじん切りか薄切りスライスにすること、弱火でじっくり炒めることと焦げやすいので気をつけることです。
そしてカレーが出来上がった時にほとんど溶けてなくなってしまうので、玉ねぎを食感でも楽しみたいときは、大きさの違う2種類の玉ねぎを入れる方がいいかもしれません。
肉には先に下味をつけておく
炒め始める前に塩胡椒をお肉にふっておいて、それからにんにくと表面に焼き色をつけるイメージで炒めると旨味を中に閉じ込めることができて美味しいカレーになりますよ!
また 鶏肉を使うか、豚肉か、牛肉かによってもカレーに生まれるコクが違います。
鶏肉はやっぱりあっさりとした味に、牛肉はちょっとこってりした味に仕上がります。
ジャガイモ先に素揚げしておく
ジャガイモを先に素揚げしておくこともおすすめです!
煮崩れしてしまうことが多いジャガイモですが、先に油をコーティングして調理してしまうことで煮崩れ防止ができます。
先に素揚げした方のが味も沁みやすくなるんだとか!
素揚げ以外にも、油をちょっとからめてオーブンで焼くでもオッケーです。
市販のルーをミックスする
お店にはたくさんの市販のルーが販売されていますよね。
どれか一つを選んでカレーを作るのももちろんオッケーなのですが、違う種類のものを掛け合わせて作っても意外とオリジナリティ溢れるカレーが作れます。
どのカレールーにも味に特徴がありますので、上手にミックスさせてみましょう。
私も調べてみると、例えば、ハウスのこくまろカレー甘口とバーモントカレー中辛の掛け合わせやハウスのジャワカレー辛口とS&Bのゴールデンカレー辛口は最強コンビとして紹介されていましたよ!
それぞれの特徴を生かしあって相乗効果を生み出す組み合わせをぜひ見つけてみてくださいね!
スパイスを使ってみる
スパイスを使ってみるのも美味しいカレーを作る上で大事なポイントです!
そもそも本来カレー粉はスパイスを組み合わせて作られたものです。
最初からスパイスだけでカレーを作ろうとすると少しハードルが高いかもしれませんが、いつものカレーにちょこっとスパイスを足してみるだけでも香りや旨味が変わります!
まず使いやすいスパイスは「ガラムマサラ」でしょうか。
こちらはすでにいくつかのスパイスが合わさったものです。
その配合や辛さはメーカーによって異なりますが、カレーを仕上げる最後にお鍋に一振り入れてみてください!
またカレーによっては出来上がってから上にフレッシュなスパイスをのせて食べるのもおすすめです!
ココナッツ系のカレーにコリアンダーリーフなどはとっても相性がいいですよ。
ぜひ試してみてくださいね。
隠し味にナッツを加えてみる
カレーにコクと旨味を加えたいとき、カシューナッツをペーストにしたものを入れるのがおすすめです!
チキンカレーやココナッツカレーにはとってもよく合います。
隠し味に牛乳を入れる
私は試したことがありませんが、調べて行く中で牛乳を入れるとまろやかになって美味しい!という意見がたくさんありました。
口当たりも良くなるそうなので、出来上がったカレーがちょっとからすぎたときなどにも試せそうです。
隠し味にワインを入れてみる
大人な味のカレーにしたいとき、上品な仕上がりを目指すときは、これで決まりです!
カレーの風味がより引き立つのでおすすめです。
白ワインか赤ワインか、梅酒などの他のお酒も隠し味になるようなので色々試してみる価値ありです!
隠し味に特別な調味料を入れてみる
白味噌や赤味噌を入れるとカレーにコクが出ます。
醤油を入れれば和風の旨味が加わり、ウスターソースを入れれば濃厚な仕上がりのカレーとなるでしょう!
水の代わりにトマトジュースを使う
トマトの酸味とカレーはとっても相性がよく、なめらかさとコクを加えることができます!
水の代わりにトマトジュースを入れても、水の量を少なくして刻んだトマトを入れてもどちらでもオッケーです。
水の代わりに炭酸水を使う
水の代わりに炭酸水を使うと、肉はもちろん野菜や魚などの具材が柔らかく、味も中まで浸透した形で仕上げることができますよ。
まとめ
いかがでしたか?
カレーの具を炒める理由は、水分を飛ばして、煮崩れを防ぎ、旨味を凝縮させるためであることをお伝えしてきました。
またその炒める時間や順番もお分かりいただけたと思います。
何気なくしているカレーの作り方にもちゃんとそれぞれ理由があることを私もしみじみと感じました。
そして今回は美味しく作るコツや隠し味になるものもたくさんご紹介してきました。
私がよくするのは玉ねぎをしっかり炒めること、ジャガイモを素揚げにすること、スパイスをちょこっと足してみること、ナッツを入れてみることなどです。
どれも簡単ですぐにできることだけれどするかしないかでカレーのコクや旨味に違いが生まれます!
これらのコツを参考にしていただきながら、いつもとちょっと違ったカレーを楽しんでいただければ幸いです。
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