ガムシロップを砂糖に換算したらどのくらいの量になる?カロリーの違いは?
コーヒーや紅茶などガムシロップを入れて飲んだりしますか?
私はコーヒーが大好きで、夏になるとアイスコーヒーにガムシロップを入れてよく飲んでいます。
このガムシロップですが、砂糖に換算した場合、どのくらいの量になるのか気になりますよね?
個人的にはガムシロップの方が砂糖より甘みが強い気がしますし、カロリーも多い気がします。
ガムシロップを砂糖に換算したらどのくらいの量になるのか、砂糖とのカロリーの違いや使い分けについて紹介します。
ガムシロップを砂糖に換算したら量はどのくらい?
まず、ガムシロップを砂糖に換算したらどのくらいの量になるのでしょうか?
ずばり、ガムシロップ1個約13gに対して、砂糖約6.5gが入っているんです。
ガムシロップ1個に対して約半分の砂糖が入っているわけですね。
なぜガムシロップの砂糖の量は半分なのか?
なぜガムシロップの砂糖の量は半分なのでしょうか?
実は、砂糖は沈殿しやすく、長期保存していると徐々に固まってしまい、飲み物に溶けにくくなる特徴があるんです。
そこで砂糖に水、アラビアガムを混ぜ合わせて誕生したのが、ガムシロップです。
アラビアガムとは、食品に粘り気を出して材料を混ざりやすくする特徴を持った食品添加物のことで、乳化剤としてアイスクリームやコーラなどに使用されています。
このアラビアガムを混ぜたことによって、ガムシロップは砂糖の沈殿を防ぎ、飲み物に溶けやすい、長期保存も可能なものとなりました。
つまり、砂糖だけでは溶けないので、水とアラビアガムで粘りを出して砂糖のデメリットをカバーしたわけです。
ただ技術の発展から現在では別の食品添加物が使用されており、アラビアガムは使用されていません。
確かに家でコーヒーを飲もうとしたとき、スティックシュガーが古く、固まっていたことあります。
ガムシロップがあることで、飲み物が簡単に甘くなるので、コーヒーが好きな私個人としては助かっております(笑)。
ガムシロップと砂糖はどっちがカロリーが高い?
砂糖が溶けやすくなるように作られたガムシロップですが、カロリーは砂糖とどちらの方が高いのでしょうか?
それは、ガムシロップの方が高いです。
ガムシロップ1個分のカロリーですが、約35〜40kcalといわれています。
角砂糖が1個約12〜15kcalなので、角砂糖約3個分に相当するわけです。
実際に砂糖が入っている量に対して、カロリーは高いですね。
なぜガムシロップの方がカロリーが高い?
この理由ですが、ガムシロップの甘みにあります。
砂糖の主原料はさとうきびやてんさいの汁に対し、現在のガムシロップの主原料は、果糖ぶどう糖液糖であり、先ほどのアラビアガムに代わる食品添加物です。
果糖ぶどう糖液糖とは、とうもろこしのでんぷんからぶどう糖を作り、その一部を果糖に変化させた食品添加物で、別名を異性化液糖とも呼びます。
この異性化液糖にはいくつか種類があり、果糖が50%以上90%未満で入っているものを果糖ぶどう糖液糖としています。
この果糖ぶどう糖液糖の甘さですが、砂糖を100とした場合、ぶどう糖が約65〜80、果糖が約120〜170と甘く調整されています。
つまり、砂糖よりもガムシロップの方が甘いのです。
また果糖ぶどう糖液糖は、100gあたり約276kcalであるのに対し、砂糖は100gあたり約384kcalといわれています。
カロリー自体は砂糖の方が多いのですが、ガムシロップは砂糖と果糖ぶどう糖液糖が含まれているので、ガムシロップの方がカロリーは高くなるのです。
ガムシロップは太りやすい?
ガムシロップの方が砂糖よりもカロリーは高いことがわかりましたが、それだけ太りやすいということなのでしょうか?
実は、ガムシロップは太りやすいんです。
ただしガムシロップは1個約35〜40kcalなので、カロリー自体はむしろ低いものといえます。
太りやすい原因とは、血糖値です。
ガムシロップは砂糖よりも体内に吸収されやすいため、血糖値を急上昇させてしまう働きを持っています。
血糖値が上昇すると、脂肪を蓄えようとホルモンがすい臓から分泌されて肥満になりやすくなってしまうのです。
つまり、ガムシロップはダイエットには不向きというわけですね。
確かにガムシロップ1個約35〜40kcalとはいえ、角砂糖約3個分ですから、それが体内に吸収されるとなると多い気がしますよね。
これからダイエットを考えている方やダイエット中の方にとって、ガムシロップはほどほどにしないといけないですね。
ガムシロップと砂糖はどう使い分ける?
ガムシロップと砂糖ですが、どう使い分けていけばよいのでしょうか?
これは想像つくかもしれませんが、ガムシロップは冷たいものへ、砂糖は温かいものへ使うことをおススメします。
実は、ガムシロップに含まれる果糖ぶどう糖液糖は、40℃以下の低温の場合にのみ甘く感じる特徴があり、砂糖に関しては60℃以上の方が甘く感じます。
つまり、アイスコーヒーやアイスティーなどにはガムシロップ、ホットコーヒーや紅茶などには砂糖の方が適しているというわけです。
飲み物以外にもガムシロップはコーヒーゼリーやアイスなどにかけてもよいですし、粉砂糖であればドーナツやガトーショコラにもかけられます。
意識していなかったのですが、こうしてみると本当にガムシロップは冷たいもので、砂糖は温かいものにかかっていますね。
それぞれの特徴に合わせて使うとより美味しく感じられるのですね。
ガムシロップや砂糖の代わりになるものは?
ここで気になるのですが、もしガムシロップもしくは砂糖を切らしてしまった場合、代用できるものはあるのでしょうか?
それは、はちみつです。
はちみつのカロリーは100gあたり約297kcalで、ガムシロップ1個分と同じ量だと、約39kcalであり、実はほとんどガムシロップと変わらないカロリーなんです。
またはちみつにはぶどう糖や果糖も含まれており、体内への吸収が早いという点でも同じなんです。
はちみつの場合、ガムシロップと違い、自ら入れる量を決められるため、甘さの調節ができ、胃や腸にもあまり負担がかからないというメリットがあります。
考えてみれば、煮物などの調味料として、砂糖の代わりにはちみつを使うこともありますよね。
もしガムシロップか砂糖のどちらかを切らしてしまった場合は、はちみつで代用してもよいかもしれないですね。
まとめ
ここまでガムシロップを砂糖に換算したらどのくらいの量なのか、砂糖とのカロリーの違いや使い分けについてまとめました。
・ガムシロップに含まれている砂糖の量はガムシロップの量に対して、約半分である
・砂糖とガムシロップでは主原料が違い、ガムシロップの方がカロリーは高い
・ガムシロップは体内に吸収されやすいため、血糖値が上昇しやすく、太る原因となる
・ガムシロップの主原料は40℃以下の低温で甘く反応し、60℃以上では砂糖の方が甘く感じるため、冷たいものはガムシロップで、温かいものは砂糖で使い分ける
・ガムシロップや砂糖の代わりになるものは、はちみつである
ということでした。
ガムシロップは何気なく使っていたのですが、実は砂糖よりもカロリーが高く、太りやすいことが分かりました。
アイスコーヒーにガムシロップを入れて飲むとき、たまに2〜3個ほど入れてる方を見かけますが、あれはカロリーの過剰摂取になってしまうのですね。
私も夏になると毎日のようにアイスコーヒーを飲むのですが、カロリーも気になるので、カロリーオフのガムシロップを入れようと思います。