ゼリーが固まる時間は?早く固める方法や固まらない時の対処法!
ゼリーを作ると、固まるまで時間がかかり、ときには固まるのか不安になることもありますよね。
食べる時に固まっていない!と、こんなことがないように、固まる時間を考えて作る必要があります。
ゼリーは凝固剤を使いますが、よく使われる凝固剤としてゼラチンとアガーがあり、好みで寒天を使うこともあるでしょう。
凝固剤にはそれぞれに特徴があって、作り方や固める時間に違いがあり、扱い方を間違えると、固まらないことがあるんです。
今回、ゼリーが固まる時間、早く固める方法、固まらない時の対処法について紹介します。
ゼリーが固まる時間はどのくらい?
ゼリーが固まるのに、ゼラチンは時間がかかるからアガーや寒天を使えばいいのでは?と思うかもしれません。
しかし、凝固剤が違うと食感や見た目、仕上がり具合が違ってきます。
ということで、ゼラチン、アガー、寒天の違いについて紹介します。
ゼラチンの特徴
- 透明感のある薄黄色(グレードの高い板ゼラチンだと無色透明)
- 溶ける温度は50〜60℃
- 冷蔵庫で冷やして固める(冷蔵庫内で20℃以下になると固まる)
- 固めた後、溶ける温度は25℃以上(常温で溶ける)
- 食感はプルプル、ふわふわ、口どけがいい
- 動物性たんぱく質由来でコラーゲンを多く含む
- 使う量は液体全量の2〜2.5%
- 主にゼリー、テリーヌ、ババロアに使われる
アガーの特徴
- 無色透明
- 溶ける温度は90℃以上
- 30〜40℃で固まる(常温で固まる)
- 固めた後、溶ける温度は60℃以上(常温で溶けない)
- 食感はフルフル、滑らかな口当たり(ゼラチンのほうが弾力がある)
- 植物由来(海藻、マメ科の種子)
- 使う量は液体全量の1〜2%
- 主にゼリー、プリン、水ようかん
寒天
- 白く濁った色
- 溶ける温度は90℃以上
- 40〜50℃で固まる(常温で固まる)
- 固めた後、溶ける温度は70℃以上(常温で溶けない)
- 食感は、ほろっとして歯切れがいい
- 植物由来(海藻由来)で食物繊維を多く含む
- 使う量は液体全量の1〜1.5%
- 主にようかん、杏仁豆腐、ところてんに使われる
それぞれの特徴から、食感や見た目がよく似ているゼラチンとアガー。
この2つを比較してみると、
ゼラチンとアガーの違い
- アガーのほうが透明で早く固まる
- 形を崩されるとアガーは離水しやすい(水っぽくなる)
- アガーは常温で溶けないので、夏場のお届け物として使える
- アガーは沸騰させてよく溶かさないとダマになりやすい
- 型通りに固めたいとき、アガーのほうがはっきりと形がでる
- ゼラチンでは固まりにくい果物でもアガーなら固まる
と、扱い方に違いがあります。
ゼラチンとアガーの使い分けのポイント
ゼラチンとアガーのどちらを使ったらいいか、使い分けるポイントは、
- ゼラチンもアガーもよく溶かさないと、固めたときにゆるかったり、固まらなかったりするが、溶かしやすさでいうと、ゼラチンのほうが溶かしやすい
- 食材の彩りを楽しみたい場合、果実を入れたゼリーを作りたいときは、アガーのほうが透明度が高いのでキレイに仕上がる
- ゼリーを取り分けて使う場合、形が崩れるとアガーは離水して水っぽくなってしまうので、ゼラチンのほうがいい
- ゼラチンは、たんぱく質分解酵素を持つパイナップルやキウイフルーツなどを使うと固まらないので、生でゼリーに入れたいときはアガーを使う
です。
凝固剤が違うと食感だけでなく、見た目もかわってくるので、使う食材や好みに合わせて凝固剤を使い分けてみてください。
ゼリーを早く固める方法はある?
ゼリーは冷蔵庫に入れて固めますが、時間がかかりますよね。
早く固めたい!そんな時は、氷水を使うと早く固まるんです。
バットなどの平らな入れ物に塩を混ぜた氷水を張り、そこにゼリー液を入れた容器を置いて冷まします。
ゼリー液を入れる容器は金属型の方が熱が伝わりやすいので、より早く固まりますよ。
熱が取れてとろみがつき始めたら、冷蔵庫に入れて冷やしましょう。
氷水を使う以外に、保冷剤を使う方法、冷凍庫で冷やす方法もあります。
冷凍庫に入れる場合は、凍らないように固まったら冷蔵庫に移してください。
凍ってしまうと食感が変わったり、凝固力が落ちて水っぽくなってしまうので気をつけましょうね。
私の場合、ゼリーを冷やすときに金属トレーの上にゼリー溶液を入れた容器を置きます。
そして、容器の周りに保冷剤を何個も置き、容器はラップをしてその上にも保冷剤を置いて冷蔵庫で冷やします。
そうすると、早くゼリーが固まるので、参考にしてくださいね。
ゼリーが固まらないときの対処法
ゼリーが固まらなかったときは、冷やす時間が足りていないことがあるので、十分に冷やしてみてください。
それでも固まらなかったときのゼラチン、アガー、寒天、それぞれの対処法を紹介します。
ゼラチンで作ったゼリーが固まらなかったときの対処法
ゼラチンの溶かし方が足りない、また量が足りないと固まらないことがあります。
そのときは、ゼリーを鍋に移して沸騰しないように加熱し、ゼラチンをよく溶かします。
ゼラチンの量が足りなかったときは、ゼラチンを追加してください。
また、パイナップルやキウイフルーツを生のまま使った場合、固まらないことがあるので、ゼリーを鍋に移して今度は煮詰めてください。
煮詰めることでたんぱく質分解酵素の働きが弱まるので、ゼラチンが固まりやすくなります。
煮詰めたら火から下ろして、80℃より下がってから全体量に合ったゼラチンの量を追加して冷蔵庫で冷やして固めましょう。
アガーで作ったゼリーが固まらなかったときの対処法
アガーの固まらない原因に、温度が低くて溶けていない、混ぜるのが不十分で溶けていない、量が足りないなどがあります。
固まらないときは、ゼリーを鍋に移して沸騰する温度まで温めてかき混ぜ、アガーをよく溶かしてから冷やして固めます。
このとき、アガーの量が足りないときは追加して溶かしますが、ダマにならないように少しずつ加えて溶かしてくださいね。
寒天で作ったゼリーが固まらなかったときの対処法
寒天もアガー同様、溶かし方が足りなくて固まらないことがあります。
寒天のゼリーが固まらないときは、ゼリーを鍋で数分煮詰めて寒天をよく溶かしてから冷まします。
私も子どものおやつにゼラチンでゼリーを作ったとき、固まらなかったことがありました。
このときは冷やす時間が足りなくて固まらず、おやつの時間に間に合わなかったのです。
その後、時間をかけて冷やしたら固まったので、固まる時間も考えて余裕をもって作らないといけないなと思いました。
まとめ
ゼリーが固まる時間、早く固める方法、固まらない時の対処法について紹介します。について紹介させていただきました。
まとめると、
- 冷蔵庫に入れて固まる時間は、ゼラチンの場合2〜3時間、アガーと寒天の場合30分〜1時間
- 氷水を使ってゼリーを冷やすと早く固まる
- ゼリーが固っていないときは十分に冷やす
- ゼラチンのゼリーが固まらないときは、沸騰しないように再加熱してよく溶かして冷ます
- アガーのゼリーが固まらないときは、沸騰する温度まで再加熱してよく溶かして冷ます
- 寒天のゼリーが固まらないときは、数分煮詰めて再加熱してよく溶かして冷ます
です。
私は以前、ゼリーを作ったときに容器が深くて、固まるのに時間がかかったことがありました。
そこで早く固めるために、容器をあらかじめ冷凍庫で冷してから使い、容器を金属トレーにのせて冷蔵庫で冷やしてみたのです。
このとき、容器を囲むように保冷剤を何個も置いて。
すると、いつもの半分以下の時間で固まりました。
ゼリーが固まらないとき、冷やすのが足りないことがあるので、十分に冷やしてみてください。
それでも固まらないときは、再加熱して凝固剤をよく溶かして冷やすと固まりますよ。
アガーや寒天は溶かし方が不十分で固まらないことがあるので、気をつけてくださいね。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
関連ページ
- ホットケーキ
- ホットケーキに関する悩みや疑問を解決します。
- 高カカオチョコレートの効果がすごい!?1日の摂取量と食べ方をご紹介!
- 最近、高カカオチョコレートが流行ってますね。 高カカオには健康効果があります。 今回は高カカオチョコレートの効果や、1日の摂取量、食べ方・注意点などをあわせてご紹介いたします。
- チョコの食べ過ぎで肌荒れや病気になる?1日の適量はどれくらい?
- チョコを食べすぎると肌が荒れるという話や、病気になるという話があります。 チョコが好きで毎日食べている! という人に知っておいてほしいチョコを食べすぎるデメリットについて見ていきましょう。
- ポテトチップスを食べ過ぎたら病気になるの?どのくらいが食べ過ぎ?
- ポテトチップスはお菓子の中でも好きな人が多くついつい手が止まらなくなって食べ過ぎてしまうものですよね。 食べ過ぎると体にいろんな影響を与えてしまうのは知っていますか? 今回はポテトチップスを食べすぎることのデメリットを色々と紹介していきながらどのくらいまでなら食べても大丈夫なのかも見ていきましょう。
- アイスは腐る?賞味期限がないけどいつまでも食べる事は出来る?
- アイスには賞味期限がありません。 ずっと置いておいても腐らないんでしょうか? 今回は気になるアイスの賞味期限や、そもそも腐ることはあるのかどうかについても見ていきましょう。
- チーカマや魚肉ソーセージの簡単な開け方は?イライラしない方法!
- チーカマを食べようとするが開かない! フィルムのつなぎ目を引っ掻いてみたり、金具をがりがり噛んでみたり、ここからどうぞと言わんばかりの赤いテープを剥がしてみたりしても頑なに開かないチーカマ。 この記事ではチーカマや魚肉ソーセージのフィルムを簡単に開ける方法をまとめたのでぜひ参考にしてください。
- カステラを食べ過ぎたら太る?適量なら美容やダイエットに良いって本当?
- 「カステラはギュっとすると小さくなるからカロリーがない」といっている芸人がいますが、実際にはカステラは太りやすいのでしょうか? それとも、本当にカロリーがないのでしょうか? 今回は、カステラのカロリーや効果、一日の適量などを詳しくご紹介したいと思います。
- マシュマロを食べ過ぎたら太るの?適量なら美容に良いのは本当?
- マシュマロは食べ過ぎると、太ってしまうのでしょうか? 1日にどれくらいなら食べても大丈夫なのでしょう? 今回は、そんなマシュマロについて、詳しくご紹介したいと思います。
- ロースイーツとはダイエット用スイーツのこと?おすすめのレシピ
- ロースイーツって何?ダイエット用のスイーツ? 今回はそんなロースイーツについて、 一体どんなものなのか ダイエット用のスイーツなのか オススメのレシピ なども順番にご紹介していきます!
- シュークリームを食べ過ぎたらどんな影響が?ダイエット向きなのは本当?
- シュークリームっておいしいけど、食べ過ぎると太ってしまうのが怖いですよね。 実際太るのでしょうか? しかしダイエット向きという声もあります。 今回はシュークリームについて、食べ過ぎの影響や、ダイエット向きなのかどうかについて調べたことをまとめたいと思います。
- おはぎに合うおかずは何?おはぎを使ったおすすめの献立を紹介
- おはぎに合うおかずは何だろう? あのおはぎの甘い味にどんなものが合うのかきちんと把握して、上手に献立を立てれたら嬉しいですよね! 今回はそんなおはぎに合うおかずは何なのか、おはぎを使ったおすすめの献立をご紹介していきます。
- ケーキが型から外れないときの対処法ときれいに外すコツを紹介!
- ケーキを作るのは楽しいですが、いつも型からきれいに外すためにいつも苦労しています。 ケーキを焼いた後、型から外れなかった場合、どうやって対処したらよいのでしょうか? ケーキが型から外れなかった場合の対処法ときれいに外すコツを調べてまとめました。
- コーヒーゼリーが固まらないのはなぜ?ゼラチン追加して大丈夫?上手く作るコツ
- 私は何度かコーヒーゼリー固まらずがっかりした経験があります。 作るのは簡単だけど、作ったら冷やすのに時間がかかるから、コーヒーゼリーができていなかった時のがっかり度はかなり大きいし悔しいです。 コーヒーゼリーのゼラチンが固まらないのはなぜなのか、またうまく作るコツについて調べたのでまとめます。
- 余った生クリームで作るお菓子レシピを紹介!料理への活用法も
- 生クリームの余った分はどのように使っていますか? 余った生クリームを使って再度お菓子を作るのは手間ですし、使い道に困るのが正直なところですよね・・・。 今回は余った生クリームで作るお菓子のレシピや料理への活用法を紹介します。
- 生クリームは冷凍保存できる?解凍方法や保存期間はどのくらい?
- 生クリームってぴったり使い切ることってなかなか難しくないですか? 冷蔵庫で保存してもすぐダメになっちゃうし・・・。 今回は、生クリームは冷凍保存できるのか? 解凍方法や保存期間についても詳しく紹介します!
- 杏仁豆腐が固まらない!原因は?美味しい杏仁豆腐を作るコツを紹介!
- 食後に杏仁豆腐を食べるとさっぱりして、口の中が爽やかになりますよね。 でも、いざ作ってみると、固まらなかったり、ザラッとして舌触りがよくないことありませんか? これは使っている凝固剤の扱い方に問題があります。 今回、杏仁豆腐が固まらない原因、美味しい杏仁豆腐を作るコツを紹介します。
- クッキーの形が崩れる原因は?型崩れを防ぐ為の生地作りと焼き方のコツ!
- 色々な形のクッキーを作ろうとしたら、輪郭がぼやけてしまったり、形が崩れてしまったことはないですか? 実はこれには理由があって、ちょっとしたコツで型崩れを防ぐことができるのです。 今回、クッキーの形が崩れる原因について、型崩れを防ぐ為の生地作りと焼き方のコツを紹介します。