トマトは腐るとどうなる?カビが生えやすい?賞味期限は?
生で食べることの多いトマトは、できるだけ新鮮な状態で食べたいですよね。
腐ってしまっているなんてもってのほかですが、腐ったトマトといわれても、あまり想像がつきません。
トマトが腐ると、どんな状態になるのでしょうか?
また、賞味期限や正しい保存方法はどうなのでしょうか?
今回は、そんなトマトが腐るとどうなるかについて、詳しくご紹介したいと思います。
トマトは腐るとどうなる?
トマトが腐ると、臭いや見た目に変化があらわれます。
まず、最も見分けやすいポイントが、カビです。
トマトは水分が非常に多い野菜なのでカビが生えやすく、腐ると白いカビや黒いカビが生えるようになります。
白いカビはフワフワとしたワタのようなカビで、「菌糸」といいます。
トマト栽培の土に含まれる菌で、ヘタと実の間にできやすいです。
菌糸には毒性はないものの、白いカビが生えたトマトは風味が落ちて美味しくなくなりますし、やはり菌ですので、食べない方がいいです。
黒いカビは毒性があり、絶対に生えているトマトは食べてはいけません。
黒カビはトマト内の水分が傷から外に出てきて空気に触れ、カビとなったものです。
カビを体内に取り込んでしまうと消化されることなく体内でたまり、腹痛や下痢の原因になります。
少しだけの場合はカビの部分を取り除くと食べられますが、奥まで根がはっている可能性もあるので、おすすめできません。
白いカビも黒いカビも、生えているトマトは腐っているので、もったいない気もしますが捨ててしまいましょう。
カビの他には、異臭や変色、ブヨブヨになるなどの変化があります。
トマトから変な匂いがするようになったり、黒く変色していたり、触ると崩れてしまうような状態になっていれば、そのトマトは避けるようにしましょう。
トマトの賞味期限
トマトの賞味期限は、冷蔵庫で1〜2週間ほどだと言われています。
しかし、実に傷がついている場合、先ほどにもご紹介したように黒カビが生えやすくなるので、最短で1日、長くても数日と賞味期限が一気に短くなります。
他にも、完熟したものは腐るまでの時間も短いので冷蔵庫でも数日ほどしかひもちしません。
なので、まずは買ってきたトマトを冷蔵庫に入れえる前に、傷がついていないかをよく確認してから、傷のついているものは早めに使うようにしましょう。
トマトが長持ちする保存方法は?
トマトを長持ちさせるには、正しい保存方法が重要になります。
まず、トマトは先ほどにもご紹介したように、冷蔵庫で保存します。
野菜室での保存が1番適していて、保存している間もトマトに傷がつかないよう、トマトが重ならないようにして保存します。
いくら冷蔵庫に入れる前は傷がなかったとしても、冷蔵庫の中で傷ができてしまうと意味がなくなるので、保存している間にも注意が必要です。
また、トマトを冷蔵庫に入れる時は、そのままではなくシップ付のポリ袋に入れて保存する方法がおすすめです。
トマトをポリ袋に入れるのにはふたつ理由があり、ひとつはトマトの熟れを遅れさせるため、もうひとつは他の野菜の熟れを防ぐためです。
トマトは収穫した後も徐々に追熟していき、完熟したあとは腐っていくのみです。
ポリ袋に入れてできるだけ空気に触れないようにすることで熟すのを遅らせることができ、腐るまでの時間が長くなります。
また、トマトからは「エチレンガス」というものが発生していて、このエチレンガスは他の野菜が熟すのを早めてしまう作用があります。
トマトをそのまま入れてしまっていると、他の野菜がエチレンガスの影響を受けて腐りやすくなります。
ポリ袋に入れておくことでエチレンガスを外に出さず、他の野菜を守ることができるんです。
ヘタを下向きにしておくことでも長持ちするようになるそうなので、保存するときはヘタを下向きにしてポリ袋に入れ、ジップをしっかり閉めて保存しましょう。
まとめ
トマトが腐ると、
- 白いワタのようなカビや黒いカビが生えてくる
- 異臭がしたり黒く変色して、触ると崩れるほどブヨブヨになる
- 賞味期限は冷蔵庫で1〜2週間ほど
- 傷があると腐りやすくなるので、長くても数日以内に食べるようにする
- 保存するときは重ならないようにヘタを下向きにしてポリ袋に入れ、野菜室で保存する
ということでした。
わたしも一度だけトマトにカビを生やしてしまったことがあり、見た目も気持ち悪いので、すぐに捨てました。
トマトをそのままではなくポリ袋に入れて保存するというのは全然知らなかったので、次からは実践してみようと思います。
トマトは水分量が多いのでカビが生えやすく、腐ると比較的見分けやすい野菜です。
カビが生えたトマト、腐ったトマトは美味しくもなく体にも良くないので、もったいなくても絶対に食べてはいけません。
正しい保存方法で長持ちさせ、新鮮な状態のうちに美味しく食べるようにしましょう。
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