ハンバーグの材料に卵は必要?パン粉は必要?なしでもできる?
あなたはご家庭でハンバーグを作るとき、卵やパン粉を入れたりますか?
料理本を見ていると、大体ハンバーグの材料に卵やパン粉が書いてありますよね。
ただ卵やパン粉がなくても、ハンバーグは作れるのではと疑問に思ったことありませんか?
ハンバーグの材料に卵やパン粉は本当に必要なのか、それらがなくても美味しく作れる方法があるのか調べてみました。
ハンバーグの基本の材料は?
まずハンバーグの基本の材料についてまとめます。
一般的な料理本などには
- ひき肉 300g(もしくは合いびき肉)
- 玉ねぎ 1/2個
- パン粉1カップ(およそ40g)
- 卵1個
- 塩コショウ 少々
- サラダ油 適量
といった材料がハンバーグを作るときに主に載っているものです。
中には牛乳も入れるところもあったのですが、ほとんどがこの材料でした。
ただこうしてパッと見ると、卵やパン粉だけジャンルが違うような気がしますよね。
ハンバーグの基本的な作り方
ここでハンバーグの基本的な作り方を紹介します。
- まず玉ねぎをみじん切りにして、飴色になるまでサラダ油で炒めます。
- 卵、パン粉、炒めた玉ねぎを混ぜ合わせ、ひき肉の中に入れて塩コショウを振り、粘りが出るまでこねます。
- しっかりとこねたら、ハンバーグのタネを丸く成形して、手の平に10回ほど打ち付けます。
- 真ん中にくぼみをつけ、フライパンに油をひいて、中火で焼きます。
- 焦げ目がついたら、弱火にして裏返し、酒などを入れて蓋をして蒸し焼きにします。
- 楊枝でハンバーグを刺し、肉汁が透明になったら取り出して完成です。
何やら作り方を見ていると、卵とパン粉がなくてもできるのではと思うのは私だけでしょうか・・。
ちなみに卵とパン粉を入れるのは日本だけのようで、海外では肉のみの固いものが一般的みたいです。
海外と日本では味も文化も違いますし、多少アレンジしないと、ハンバーグは日本で広まらなかったのかもしれないですね。
ハンバーグの材料に卵は必要?なしでもできる?
はたしてハンバーグの材料に卵は必要なのでしょうか?
その役割について調べてみました。
すると、卵は肉の旨味を閉じ込めるだけでなく、柔らかく、弾力あるものに変化させる働きを持っていることがわかりました。
これは、卵に含まれるタンパク質に理由があるようです。
タンパク質には熱を加えると固まる性質があり、この性質が肉同士をつなげる接着剤となり、肉の旨味を閉じ込めることになるようです。
また卵の保水性が肉を柔らかく、弾力あるものに変化させる効果を持っており、卵はハンバーグに必要な材料といえそうです。
ただ、卵なしでもハンバーグは作れそうですよね?
実は、卵なしでも塩のみで作ることができるんです!
塩は肉の中にあるタンパク質を分解する役割があり、よくこねることによって、粘り気が出てきます。
この粘り気が肉同士の接着剤や旨味を逃がさない保水剤の役割を果たしています。
また塩は熱を加えるとタンパク質を固める役割も果たしているため、卵の主な役割を塩が担っていることになります。
ここまで調べてみると、卵を入れた方がよくこねる塩よりは手っ取り早く、柔らかく作れそうですよね。
もし家で卵を切らしてしまった場合でも、塩のみでハンバーグは作れるので、簡単に作れるおかずとしては最適ですね。
ハンバーグの材料にパン粉は必要?なしでもできる?
次にハンバーグの材料にパン粉は必要なのでしょうか?
いくつかのサイトを検索してみました。
すると、パン粉は肉汁を吸収し、旨味を外に出さないようにする役割がありました。
この役割により、よりハンバーグがジューシーに仕上がることになるようです。
またパン粉を入れることによって、ハンバーグのタネを成形しやすく、焼いた後に形が崩れることを防ぐ効果も持っています。
パン粉はハンバーグをよりおいしくする効果を持っているのですね。
ただ、パン粉じゃなくても作れそうに思いませんか?
実は、パン粉ではなくても、小麦粉か片栗粉で代用は可能です。
その理由は、小麦粉や片栗粉は熱や水分によって膨張し、糊状に変化するため、肉汁を閉じ込め、焼いた後も形を崩れにくくする効果があるからです。
まさにパン粉と同じ役割を果たしているといえますね。
使い方としてはハンバーグのタネを成形した後、全体に小麦粉か片栗粉をまぶして使います。
これを見ると、パン粉がなくても小麦粉か片栗粉があればハンバーグは作れそうですね。
さらにいえば、小麦粉や片栗粉がなくても、ハンバーグは作れます。
それはハンバーグを作る段階で、しっかりと空気を抜き、真ん中をくぼませているからです。
この作業は焼いた後の表面のひび割れを防ぎ、しっとりとした焼き上がりにする効果を持っているため、パン粉や小麦粉、片栗粉と同じ役割であるといえます。
ここまで調べてみると、パン粉は手早く作るための方法みたいな印象です。
もし時短で作りたいときには、パン粉を入れた方が簡単に作れてよいかもしれないですね。
まとめ
ここまでハンバーグの材料に玉やパン粉が必要かどうかについて書いてきたことをまとめます。
- 卵は熱を加えると固まる性質から、ハンバーグの肉同士の接着剤となる
- 卵の保水性によって肉を柔らかく、弾力あるものに変化させる効果がある
- 塩でしっかりと粘り気を出してこねれば、卵がなくても同じ効果が得られる
- パン粉は肉汁を吸収し、旨味を閉じ込め、形を崩しにくくする役割がある
- 小麦粉や片栗粉をハンバーグのタネを成形した後にまぶすことで、パン粉と同じ役割を果たす
- パン粉や小麦粉、片栗粉がなくても、しっかり空気を抜き、真ん中をくぼませれば同じ効果がある
ということでした。
実際には卵やパン粉がなくてもハンバーグは作れるので、必要なものとはいえないですね。
ただ私もハンバーグを家で作ったことがあるのですが、実際は卵やパン粉があった方がより美味しく仕上がったのは確かです。
それは塩のみで作ったとき、時間がかかり、焼き上がった後に形が崩れてしまったことがあるからです。
お好みによりますが、家庭で作る場合は卵やパン粉を入れた方が時短にもなりますし、より美味しく作れるので、おススメですよ。
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