レモンをクエン酸で代用することはできる?量の目安や使い方!
レモンは食べ物に果汁をかけて食べる以外に、ジャムやお菓子作り、食品の酸化防止などに使われています。
レモン汁をちょっとだけ使いたいときはレモンが残ってしまうし、逆にたくさん使うとなると絞るのが大変。
レモンを何かで手軽に代用できるといいですよね。
実は、レモンの代用品としてクエン酸があるんですよ。
クエン酸は、少しの量でレモンの代わりとして使うことができるのです。
今回、レモンをクエン酸で代用する方法、量の目安や使い方について紹介します。
レモンの代用でクエン酸は使える?
レモンの代用として、食用のクエン酸があります。
クエン酸は、レモンなどの柑橘類に多く含まれている成分なので、レモンの代用になるんです。
しかし、クエン酸はレモンの酸の代わりに使えるのですが、レモン味はついていません。
ですから、レモン風味を利用した料理にはちょっと使えないんです。
では、どんな料理にクエン酸がレモンの代用に使えるかというと、ジャムやチーズ作り、赤シソの色づけなどがあります。
ジャム
ジャム作りでは、果実をゼリー状に固めたり、保存性を高めるためにレモン汁を使います。
このときジャムにレモンの風味がいらなければ、クエン酸がレモンの代わりとして使えるのです。
チーズ
チーズ作りでは、牛乳や生クリームの脂肪分を凝固させるためにレモン汁やお酢が使われます。
クエン酸も脂肪分を凝固させるのに使えるのです。
赤シソの色づけ
赤シソをきれいに色づけするとき、レモン汁やお酢を使います。
レモン汁やお酢を使うと、赤しそに含まれるアントシアニンという色素が反応してきれいな赤紫色に変わるのです。
このようにきれいな赤紫色に変化させるのに、クエン酸も使えるんです。
わが家では、クエン酸でしそジュースやヨーグルト風ドリンクを作っています。
しそジュースを作るときにレモンではなくクエン酸を使う理由は、
- レモン汁を使うと何個もレモンが必要で、絞るのが大変
- レモンを絞ったときにレモンの苦味が混じる
からです。
ヨーグルト風ドリンクの場合、酸で牛乳にとろみをつけるのですが、クエン酸を使うのは、
- レモン汁を少ししか使わないため、レモンが余ってしまう
- わが子はレモン風味がないほうが好き
という理由からです。
このようにクエン酸を使えば簡単で楽ですし、保存もしやすいので、レモンの風味のいらない料理には大変便利ですよ。
レモンの代用でクエン酸を使う時の目安量は?
レモン汁100g当たりクエン酸は3〜7g含まれています。
これをレモン汁大さじ1に換算するとクエン酸は0.45〜1.05gとなります。
計量することを考えると、レモン汁大さじ2に対して、クエン酸は小さじ1弱くらい。
ただ、実際料理でクエン酸を使う場合は、作る料理で量が変わったり、個人の好みで味やとろみ具合は変わるので、大まかな目安として下さいね。
どんな用途でクエン酸をレモンの代用に使うのが効果的?
レモンの代わりにクエン酸を使う利点を挙げると、少しの量ですむこと、素材の味を邪魔しないこと、クエン酸自体、長期保存ができることです。
クエン酸を使う場合、レモンでもクエン酸でもどちらでも使える料理で、レモン風味のいらない料理がいいですね。
逆に、レモン風味をつける料理やレモンを使って臭みをとるような料理では、クエン酸は使えないのです。
ここで、クエン酸の効果的な使い方を紹介しましょう。
レモンの風味が素材の味を邪魔してしまう場合
ジャムに使うフルーツの味をそのまま楽しみたい場合は、レモンの風味が邪魔してしまうことがあります。
例えば、いちごやりんごなど。
そんなときは、レモンの代わりにクエン酸が活躍します。
ただし、クエン酸にはペクチンという水溶性食物繊維が含まれていないので注意が必要です。
ペクチンはジャム作りには大切なので、ジャムの作り方についてお話ししましょう。
一般的にジャムを作るときにはレモン汁を使います。
レモン汁はペクチンを含んでいて、ゼリー状に固める、色よく仕上げる、保存させる作用があります。
でも、クエン酸はペクチンを含まないため、ゼリー状に固める作用がないのです。
ジャムに使うフルーツ自体にペクチンを多く含んでいる場合はいいのですが、ペクチンが少ないフルーツでは、レモン汁がないと固まらないか、とろみの少ないジャムになります。
では、ペクチンが少ないフルーツではクエン酸が使えないかというと、そんなことはないんです。
ペクチンを加えれば、レモンの代用としてクエン酸は使えるのです。
ペクチンが少ないフルーツの例として、いちご、あんず、キウイフルーツ、梨などがあります。
クエン酸を使ったジャム作りでペクチンを入れるかどうかは、フルーツの種類でとろみが変わったり、人によってとろみの好みがあるので、ジャムの状態をみて決めてくださいね。
ちなみに、クエン酸、ペクチンは薬局や大きなスーパー、製菓作り専門店などで購入できます。
レモン汁をたくさん使う料理
レモン汁をたくさん使う料理ではレモンを絞るのが大変です。
そんなときにクエン酸を使えば、楽に作れます。
例えば、しそジュース。
私の場合、しそジュースは美容と健康に効果的で、夏バテ防止にもなるので、赤しそがスーパーに出回る6月前後に、しそジュースを作ります。
しそジュースを作るとき、赤しそ1袋(200〜300g)に対して、レモンを5個くらい使うため、レモンを絞るのが大変なのでクエン酸を使います。
レモンの代わりにクエン酸を使う場合は20〜30gで、しそを煮だしたところにクエン酸を入れるだけなので、レモンを絞るより楽です。
私の場合、レモンを絞る手間以外にクエン酸を使う理由があって、それはレモンの苦味です。
レモン汁だと苦味がでてしまい、しそジュースが飲みにくいと感じていました。
そんなこともあって、レモンの代わりにクエン酸でしそジュースを作っています。
レモン汁を少ししか使わない料理
レモン汁を少ししか使わない場合はレモンが残ってしまいます。
もったいないし、買いに行くのもちょっと面倒。
そんなとき、私はレモンの代わりにクエン酸を使います。
例えば、わが家でよく作る、牛乳を使ったヨーグルト風ドリンク。
このドリンクは牛乳、砂糖、クエン酸もしくはレモン汁で作りますが、牛乳100mlに対してクエン酸が約2g、レモン汁だと大さじ1〜2くらい。
レモン1個は使わないので、私はレモンではなくクエン酸を使っています。
このドリンクは子どもが好きで飲んでいますが、レモン味がないほうが好きということもあって、クエン酸を使っているんです。
このように私の場合、レモン風味のいらない料理にはクエン酸で代用しています。
クエン酸を使うと、レモンを買う手間やレモンを絞る手間がなく、レモンが残る心配もないので楽ですよ。
まとめ
レモンをクエン酸で代用する方法、量の目安や使い方について紹介させていただきました。
まとめると、
- クエン酸は料理次第でレモンの代用となる
- レモン風味をつけたり、レモンで臭みをとる料理では、レモンの代用にクエン酸は不向き
- レモンが素材の味を邪魔してしまう、レモン汁をたくさん使う、レモン汁を少ししか使わない場合、クエン酸はレモンの代用として効果的
- レモン汁100g当たりクエン酸は3〜7g含まれている
- 目安としてレモン汁大さじ2に対してクエン酸は小さじ1弱
です。
私の場合、レモンの代わりにクエン酸でしそジュース、ヨーグルト風ドリンクを作っています。
しそジュースでは、レモンをたくさん絞るのが大変なのと、レモンを絞ったときの苦味が気になったので、クエン酸を使うようにしました。
すると、レモンを絞る手間が省けて手軽に作れるようになり、また、苦味もなくなり飲みやすくなって、しそジュースを堪能できるようになったんです。
ヨーグルト風ドリンクでは、はじめはレモンを使っていました。
でも、わが子はレモン風味がないほうが好きだったので、クエン酸を使っています。
このように、レモンを絞るのが大変だったり、レモンを使わないほうが美味しくなる料理の場合は、レモンの代わりにクエン酸が使えてとても便利ですよ。
レモンを使うことが手間だったり、味が気になるようでしたら、ぜひ、クエン酸を使ってみてください。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
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