卵って消化に良いの?生卵とゆで卵で違う?
卵って美味しいけど、消化に良いの?
そんな風に思ったことありますか?
私は今まで卵の状態で消化のしやすさに違いがあるのかどうか考えたことがありませんでした。
でもよくよく考えてみると、生卵を食べた時とゆで卵を食べた時で、その時感じる満腹感って違いますよね。
今回は卵の消化はいいのか、また食べ方によって消化は変わるのかについてご紹介します。
卵は消化にいいのか?
卵は消化にいい食品です。
そもそも消化に悪い食品は
- 食物繊維が多い
- 脂質が多い
ものです。
卵はタンパク質を中心とした食品であり、消化に悪い栄養素は含まれないので消化にいい食べ物です。
ただ、食べ方によって消化の良さは変わります。
卵の消化が良いのは生卵?半熟卵?ゆで卵?
実は消化に一番良い卵の食べ方は、”半熟卵”なんです!
なぜなのでしょう?
半熟卵のその柔らかさと微妙に熱を加えているという絶妙なバランスが、体へ負荷をかけることなく消化することができる要因だとされています。
柔らかさでいえば、生卵も一見、消化に良さそうなイメージがありますよね。
けれど、生卵で食べる場合、卵黄に含まれる「ビオチン」というビタミンと卵白に含まれる「アビジン」というたんぱく質が結合してしまうため、半熟卵ほど消化によくありません。
半熟卵を作る過程で、卵黄と卵白が結合する前の切り離された状態まま、熱を適度に加えると、熱に弱いアビジンが破壊されます。
これによって体内での消化活動がスムーズに行われ、生卵よりも半熟卵の方が消化に良いといえます。
また完全に加熱したゆで卵や加熱する前に卵黄と卵白をかき混ぜてしまう卵焼きなどは、食べ応えもあり腹持ちはとても良いです。
しかしその分、消化するためにはエネルギーが必要となり、なんと消化時間が半熟卵の約2倍かかってしまうといわれています!
これらのことから、
半熟卵→生卵→固ゆで卵
の順で消化が良いとされています。
卵の消化カロリーは高い?
卵の消化カロリーは高いのかどうか見ていきましょう!
まず卵自体のカロリーは、調理方法によって多少の差はあるもののほぼ同じであり、卵一個約80カロリー前後です。
しかし、ここまでご紹介してきた通り、消化に関しては調理の仕方によって消化しやすいものとしにくいものがあります。
生卵と温泉卵に関しては、消化カロリーはそれほど高くありません。
しかしゆで卵は、例外です。
消化にはあまりよくない食べ方です。
卵自体に含まれるカロリーは似たようなものであったとしても、ゆで卵一つを消化するために必要な消化カロリーは異なります。
ゆで卵を食べた時の消化カロリーは非常に高く、体内での動きが活発になります。
しかしこのことから、ゆで卵の性質を利用するとダイエット効果があるといわれています。
もともと腹持ちのいいゆで卵です。
このことに加え、消化が悪く、消化エネルギーが多く使われると、体の活動が活発化し、ダイエット効果が得られるということです。
これらのことを理解した上で、時と場合に応じて、卵の調理方法を変える工夫が大切です。
消化に良い卵料理のレシピ
消化によい卵料理のレシピは、ちょっとした工夫で簡単にできます!
一番簡単な方法は、いつものご飯に半熟卵を加えれば良いのです。
例えば、ゆで卵は半熟で、焼きそばの上の目玉焼きも半熟で、スクランブルエッグも湯煎にかけながら作ることで半熟に仕上がります。
カルボナーラに温泉卵をのせたり、お味噌汁に温泉卵を落としても美味しいだけでなく消化にも良くなります。
簡単な温泉卵の作り方
ではここで、温泉卵の作り方をご紹介します!
とっても簡単なのでぜひ試してみてくださいね!
作り方その1「炊飯器を使って」
- 深さが少しある小さな小皿に生卵を入れます。
- それを保温設定の炊飯器に入れます。
- 1時間後には立派な温泉卵になりますよ!
作り方その1「お鍋を使って」
- 底の深さがある厚手のお鍋で1000mlの水を沸かします。
- 沸騰したら鍋を火からおろしてさらに200mlの水を加えて卵をそっとお鍋に入れます。
- 蓋をして12分〜13分待ちます。
- 時間が経ったらお鍋からすぐに取り出し、3分〜4分待ってから割ってみましょう!温泉卵の完成です!
半熟卵や温泉卵以外にも、美味しく消化に良い卵料理はまだまだありますよ!
卵とじうどん
材料(2人分)
- うどん・・・2人前
- 卵・・・1個
- 生姜・・・半片
- 出汁・・・3カップ
- 醤油・・・大さじ2
- みりん・・・大さじ1
- 片栗粉・・・大さじ2
- 水・・・大さじ3
- 小葱・・・少々
作り方
- うどんは硬めに湯がいて水気を切っておきます。
- 大きめの鍋に出汁を入れて温め、調味料を入れて味を整えます。
- 別のお椀で片栗粉を水でとき、鍋にそっと流し入れ、とろみをつけます。
- 溶き卵を菜箸を使いながらゆっくり回しいれます。
- お湯をかけてうどんを温め、水を切って丼に盛ります。
- 熱々の汁とおろし生姜、ネギをのせれば完成です。
卵スープ
体もあったまり消化にもいい卵スープです!
材料(3人分)
- 卵・・・2個
- 玉ねぎ・・・半分
- キャベツ・・・200g
- 鶏肉・・・50g
- 出汁・・・500ml
- 酒・・・大さじ1
- 塩・・・少々
- ブラックペッパー・・・少々
作り方
- お鍋に出汁とお酒を入れて加熱します。
- 一口大に切った鶏肉を入れて煮ます。
- 鶏肉の色が変わってきたらキャベツを入れて煮込みます。
- 塩とブラックペッパーで味を整えます。
- 溶いた卵を全体に入れて、少し煮れば完成です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
消化に関しては、半熟卵が一番よく、ゆで卵や卵焼きなどが一番消化されにくいことがおわかりいただけたと思います。
しかし一方でゆで卵は、消化カロリーが高い分、ダイエット効果があることもご紹介してきました。
私は普段、ご飯やお味噌汁、うどんなどには温泉卵を積極的に使うようにして、小腹が空いた時は、満腹感が得られるゆで卵を食べています。
毎回作るのは大変なので、まとめて作っておけば2〜3日は日持ちがするので、1〜2個多めに作って冷蔵庫で保存しています。
今回は、消化に良い卵料理もご紹介してきました。
半熟卵や温泉卵を使ったものはもちろん、お雑炊やスープに入れても美味しく召し上がっていただけます。
調理方法によって消化のしやすさに違いがあることや使用する消化カロリーに違いがあることを理解した上で、卵料理を作り、楽しんでいただければ幸いです!
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