卵を食べたら腹痛に!?原因と対処法、卵による食中毒の予防方法
卵を食べた後にお腹を壊したことがある、という方は、結構多いのではないでしょうか。
栄養価が高く、料理に使いやすい卵ですが、実は腹痛を起こしやすい食材だともいわれています。
どうして卵を食べると、腹痛を起こしてしまうことがあるのでしょう?
今回は、そんな卵による腹痛の原因や対処法などについて、ご紹介したいと思います。
卵で腹痛になる原因
卵による腹痛には、主に4つの原因が考えられます。
それぞれ詳しくご紹介しましょう。
アレルギー
1つ目は、卵アレルギーによる腹痛です。
卵アレルギーの症状は、卵を体が害だとみなし、免疫系が攻撃をします。
卵黄に比べ、卵白にアレルギーを起こすことが多く、先天性のものもあれば、何かしらの理由で後天性でなることもあります。
ひどい場合は昏睡状態になってしまう場合もあり、とても危険です。
食物不耐症
特定の食材の消化に必要な酵素が足りないために消化したり、エネルギーに変えることができないというものです。
腹痛の他にも、下痢や胸やけなどの症状があります。
時間が経ってから症状があらわれるので、卵の食物不耐症で腹痛が起こることに、気が付いていない方もいるかもしれません。
殻に付着したサルモネラ菌
卵の殻にはサルモネラ菌という菌が付着していることがあり、このサルモネラ菌が原因で食中毒を起こすことがあります。
日本の卵にはサルモネラ菌が付着していることはほとんどなく、安心して食べることができますが、海外の卵には要注意です。
日本の卵は安全とはいえ、絶対にサルモネラ菌がいないとも言えないので、やはり注意しないといけません。
サルモネラ菌による症状は、吐き気、高熱、嘔吐、下痢などがあります。
消化不良
卵は調理方法によって消化時間が大きく変わるのですが、卵焼きや目玉焼きなどのしっかりと固く調理した卵は消化に時間がかかります。
そのため、消化不良を起こしてしまいやすくなり、腹痛につながります。
また、意外ですが、生卵も卵白と卵黄がいの中で混ざることで消化しにくくなり、消化不良を起こしやすいです。
半熟にすると消化が早まるので、卵によって腹痛をいつも起こす方は、一度試してみて下さい。
卵を食べて腹痛になった時の対処法
卵を食べて腹痛が起こったときは、病院に行くことが1番おすすめです。
万が一サルモネラ菌による食中毒だった場合は危険ですし、アレルギーや食物不耐症であっても、本当に原因が卵なのか調べる必要があります。
卵アレルギーの場合はそのまま卵を食べ続けると命に関わる問題にもなりかねません。
軽い腹痛ですぐによくなるようなら様子を見てもいいかもしれませんが、あまりに腹痛がひどかったり、卵を食べると毎回腹痛を起こすようであれば、一度病院を受診しておきましょう。
病院に行くことで、安全に食べる方法を教えてもらえるかもしれません。
卵による食中毒を予防する方法
卵の食中毒は、殻に付着しているサルモネラ菌によって起こります。
サルモネラ菌の食中毒を抑えるには、いくつかのポイントがあります。
手をよく洗う
サルモネラ菌が付着した卵に触れることで、手にもサルモネラ菌がついてしまいます。
その手のまま料理をすると、他の食材にもサルモネラ菌がついてしまったり、体内に入り込んでしまう可能性があります。
卵に触れた後は、手を良く洗ってサルモネラ菌を流しましょう。
火を通す
サルモネラ菌は加熱することで死滅しますので、しっかり火を通してから食べる様にすると安全です。
75℃以上の温度で加熱する場合は1分、75℃以下の温度で加熱する場合は5分以上加熱が必要になります。
新鮮なうちに食べる
サルモネラ菌が潜んでいる卵でも、賞味期限内に食べると食中毒を起こす可能性も低いです。
しかし、ヒビが入っているなどの保存状態が悪い場合は、すでにサルモネラ菌が殻から中に移ってしまった可能性が高いので、食べない方がいいです。
常温で保存しない
サルモネラ菌は10℃以下だと繁殖しませんが、常温で保存しているとすぐに繁殖し、食中毒にかかりやすくなります。
卵を保存するときは、必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。
特に気温の高い夏は注意が必要です。
まとめ
卵の腹痛は、
- アレルギー、食物不耐症、サルモネラ菌、消化不良の4つの原因が考えられる
- 腹痛が起きた場合は、病院を受診するのがおすすめ
- 手を洗う、加熱、賞味期限、冷蔵庫保存などに気をつけることで、食中毒を予防できる
ということでした。
卵は本当に腹痛などの体調不良が起こりやすいそうで、わたしも妊娠中は生卵は禁止されているほどでした。
卵を食べる時には、賞味期限や保存状態、食べ方など、いろいろなことに注意しないといけませんね。
卵による腹痛は、食中毒であったり、アレルギーだと命に関わるほど危険なものです。
毎回腹痛が起こる、腹痛がひどいという場合は、すぐに病院で診てもらうようにして下さいね。
関連ページ
- 卵は毎日食べても大丈夫?2個以上食べるメリットとは?
- 卵って毎日食べても平気なのでしょうか? いやむしろ毎日食べるべきです! そこで今回はまだ知られていない卵を食べるメリットと、おすすめのレシピなども見ていきます。
- 卵の綺麗な割り方にはコツがある?もうこれで殻が入らない!
- 卵を割るとき、綺麗に割るにはどうしたらよいか知っていますか? これで殻は入らないという割り方があれば、入った殻をとる手間もなくなります。 卵の綺麗な割り方や殻が入ってしまう原因、卵を片手で割るコツを紹介します。
- 卵焼きが下手な主婦必見!簡単にふわふわ卵焼きを作るコツとは?
- 卵焼きって簡単なようで意外と失敗が多い料理ですよね。 うまく巻けなかったり、こびりついてしまったり…。 卵焼きが下手な主婦必見! 簡単にふわふわ卵焼きを作る方法をご紹介します!
- 生卵はいつまで食べられる?賞味期限が切れたら食べられない?
- スーパーの特売で安くなっているとついつい買ってしまい、冷蔵庫の中に卵が3パック… 卵は生ものだから、賞味期限が切れたら食べちゃだめなの?と悩みます。 今回は生卵について、賞味期限が切れてしまった場合、卵の保存方法について紹介したいと思います!
- 卵って消化に良いの?生卵とゆで卵で違う?
- 卵って美味しいけど、消化に良いのでしょうか? また生卵とゆで卵など、食べ方で消化も変わるのでしょうか? 今回は卵の消化はいいのか、また食べ方によって消化は変わるのかについてご紹介します。
- 卵はプロテイン摂取の代わりになる?卵何個食べればいい?
- 例えばプロテインの代わりに卵でタンパク質を摂ろうと思うと1日に何個の卵が必要なのでしょうか? 16個です。 そんなに食えるかい!(゚Д゚)ノってなりますよね(笑) 今回は素晴らしい栄養を持った卵とプロテインについて一緒に楽しく見ていきましょう(/・ω・)/
- うずらの卵の栄養価は普通の卵より高い?どんな効能があるの?
- うずらの卵の栄養ってどれくらいあるんでしょう? いつも使っている普通の卵とどっちが高いんだろう…と考えたことありませんか? 今回はうずらの卵の栄養や効能について詳しく紹介します!
- オムライスの卵が破れるのはなぜ?絶対に破れない焼き方や包み方!
- 家で作ると、卵が破けてご飯がうまく包めない! こんなことありませんか? 実はちょっとしたコツで、卵の破けないオムライスが作れるようになるんです。 今回、オムライスの卵が破れる原因、絶対に破れない焼き方や包み方を紹介します。