味噌に適した保存方法は常温?冷蔵?賞味期限も合わせてご紹介!
味噌に適した保存方法って常温なの?冷蔵なの?
そう思ったことありませんか?
私も気になったことがあります。
というのも、昔から私の両親の家ではいつも味噌を冷蔵保存していますが、手前味噌を作っている祖母はいつも常温保存しているからです。
味噌にとって適した保存方法はどちらなのか気になりますよね。
今回はそんな味噌に適した保存方法や味噌の賞味期限についても合わせてご紹介していきます!
味噌に適した保存方法は常温?冷蔵?
味噌に適した保存方法は、時と場合、そして好みによって実は変わります。
というのも味噌は常温でも冷蔵でもどちらでも保存することができる食品だからです。
常温か冷蔵かで保存するときには特徴がありますので、ご紹介していきますね!
常温保存の特徴
味噌は発酵食品であり、常に変化=熟成が進む食品です。
そのため、常温保存した場合、味噌の中に住む麹菌が常に活動を続け、時間が経つにつれてより熟成された旨味の深い味噌となっていきます。
この行程や味の変化を楽しみたい場合には、常温保存が向いています。
どんな味噌か、またその味噌の状態にもよりますが約2ヶ月〜半年日持ちがするでしょう。(購入した味噌に関してはその賞味期限をごらんください!)
冷蔵保存の特徴
味噌の中に住む麹菌は20度以下では活動をしません。
なので、買ってきて開封した状態と同じ味の味噌を楽しみたいときには、冷蔵保存をおすすめします。
冷蔵保存しておけば、ほぼ熟成が進むことはなく、味や色に大きな変化はおこらないでしょう。
冷凍保存
また味噌の冷凍保存も可能です。
大量に味噌があって冷蔵庫に入りきらないとき、しばらく使わないときは、冷凍でも保存できます。
麹菌の発酵ならびに味噌の熟成、そしてその他の菌の繁殖も防げるので長期保存できることが利点としてあげられます!
きちんと保存ができていれば1年以上でも日持ちします。
味噌の賞味期限
そもそも賞味期限とは、「開封した時と同じ味、状態」という定義の元に表示が義務付けられているものです。
味噌のような発酵食品は、その食品の中に住む麹菌が常に生き続け変化しています。
なので、賞味期限が切れたからといってそれが腐っている味噌または食べることができない味噌とはいえないのです。
ただ表示されている賞味期限をすぎると、腐敗ではなく熟成が進み、開封された時と同じ状態ではなくなっているという理解が正しいと思います。
常温保存していた場合、賞味期限切れ後、その熟成がとめどなく進んでいますので、味も香りも変化し、より熟成した味噌を楽しむことができるでしょう。
冷蔵保存ではその熟成の進行が緩やかに進み、冷凍保存すれば熟成をストップさせることができます。
まさにこれがとても興味深い発酵食品の特徴ですので、「賞味期限が切れた=腐っている」と判断して、捨ててしまわないでくださいね!
一般的な「賞味期限(開封した時と同じ状態)」にのっとり期間を言うとするならば、それぞれの方法で保存した場合の長さは下記のようになるでしょう。
常温:2ヶ月〜半年
冷蔵保存:半年〜1年
冷凍保存:1年以上
なんども繰り返しますが、これはあくまでも賞味期限、それ以降でも味噌を楽しむことはできますからね!
味噌の保存状態が悪いとどうなる?
味噌の保存状態が悪いとどうなるのか、おそらくカビが生えるでしょう。
場所や地域によって白カビか黒カビかカビの種類が変わりますが、上手に保存していないとカビが生え、風味が損なわれてしまいます。
味噌が苦手とするのは「空気」です。
空気に直接触れすぎると、空気中の菌が住みついてカビが生えます。
結果、風味の劣化、乾燥、酸化してしまうことがあるでしょう。
ですので、味噌を保存するときには注意したいことがいくつかあります。
常温保存の場合は、直接日光の当たらない冷暗所で保存することが大切です。
可能であれば、味噌の表面をラップでしっかりと覆い、蓋をしめて保管しましょう。
冷蔵保存の場合も、きちんとした容器に詰め替え、直接空気に触れないように表面はラップで覆い、蓋をして保存しましょう。
冷凍の場合は、ジップロックなどの密封袋に入れ、しっかり空気を抜いて口を閉じ、冷凍するようにしましょう!
まとめ
味噌の保存方法について少しおわかりいただけたでしょうか?
少し気をつけてやれば、常温でも冷蔵でも、また冷凍でも保存できて長持ちする万能常備調味料が味噌です!
私自身もこのことを知って以来、両親と祖母の保存の仕方が違ったことに納得がいきましたし、どちらの味噌汁も美味しさがあることに気づきました。
特に祖母の手前味噌は、その時々によって変わる味を楽しめるようになり、毎朝の一杯の味噌汁がとても贅沢なものに感じています。
しかし、適当に扱えばカビが生えてしまったり、せっかくの美味しい味噌を台無しにしてしまう恐れもあります。
今回の記事を参考にしていただき、味噌の性質を理解した上で、その時々にあった保存方法を試しながら、毎日の生活で味噌を楽しんでいただければ幸いです!
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