お盆や彼岸の時期になると、スーパーなどに並ぶおはぎ。

 

パック入りのおはぎを買ってしまい、食べきれずに残っておはぎが固くなることありますよね。

 

柔らかいあんこと固い中身、このアンバランスはやっぱり美味しくない。

 

 

そんな固くなってしまったおはぎでも、柔らかくする方法があるんですよ。

 

今回、固くなったおはぎを柔らかくする方法、おはぎのおすすめリメイクレシピを紹介します。

固くなったおはぎは、電子レンジ、炊飯器を使うと柔らかくなります。

 

 

電子レンジで温める

 

電子レンジを使うときは、ラップをして解凍モードなどの弱い電力で温め、ゆっくり加熱して部分焼けをしないようにします。

 

柔らかくなったか確認するには、楊枝を刺して確認してください。

 

 

電力が強かったり、温めすぎるとあんこが熱々になるのと、煮詰まって美味しくなくなるので、気をつけて温めていきます。

 

あんこが温かくなるのを避けたい場合は、あんこを剥がしておはぎを温めるといいでしょう。

 

 

炊飯器で温める

 

ご飯の入った炊飯器におはぎを入れて温めます。

 

ご飯の上にラップを敷くか、おはぎをラップで包んで置いてください。

 

 

長い時間、炊飯器におはぎを入れておくと、甘いあんこの味がご飯に移ってしまいます。

 

炊飯器に5〜10分置いたら、楊枝などで確認して柔らかくなったら取り出しましょう。

 

 

ちなみに、おはぎをしばらく置いておくと固くなってしまいますが、これには理由があります。

 

それは、中のもち米に原因があって、乾燥したり冷えると固くなる性質があるのです。

 

 

もち米の主成分であるでんぷんは、生では固くて食べられませんが、水に浸けて加熱すると、柔らかくなって食べられるようになります。

 

これは、でんぷんが生の状態ではベータでんぷんという固い物質なのに、水と熱を加えると柔らかいアルファでんぷんに変化します。

 

 

しかし、アルファ化したでんぷんは乾燥したり冷えると、元のベータでんぷんに戻る性質があるので、また固くなります。

 

ですから、おはぎは時間が経ったり冷やすと、固くなってしまうんですね。

 

このようなことから、おはぎを温めてもち米を再度アルファ化させれば、柔らくなるのです。

 

 

私の場合、おはぎが固くなったらご飯の入った炊飯器で温めています。

 

時間がないときは電子レンジを使いますが、炊飯器のほうがしっとり柔らかくなるのでおすすめです。

 

おはぎが固くならないようにするには、一個ずつラップをして常温保存するか、すぐに食べない場合は冷凍保存します。

 

冷蔵庫に入れると、もち米が冷えて固くなるのと、乾燥しやすくなるのでおすすめできません。

 

 

冷凍保存では、アルファ化したもち米がベータでんぷんに戻ることを抑えてくれるので、解凍したときに柔らかいおはぎを食べることができるのです。

 

解凍するときは自然解凍か、電子レンジで弱めの電力（解凍モードなど）で温めてくださいね。

 

 

ところで、おはぎは餅だけだと固くなりやすいんです。

 

そこで、固くなりにくいおはぎの作り方を紹介しましょう。

 

 

もち米を炊くときにうるち米（米）を混ぜ、さらに砂糖を加えます。

 

うるち米の割合はもち米の3割前後、砂糖はもち米とうるち米を合わせた1合に対して、大さじ1杯位となります。

 

 

こうして炊いたもち米を使うと、おはぎは固くなりにくくなるんですよ。

 

なぜ、うるち米と砂糖を加えると固くなりにくくなるかというと、もち米とうるち米のでんぷんの成分の違いと、砂糖の性質にあります。

 

 

でんぷんの成分の違い

でんぷんにはアミロペクチンとアミロースがあり、アミロペクチンは粘りがあり、アミロースはパサパサとしています。

 

もち米はアミロペクチンが100％、うるち米はアミロペクチンとアミロースが8：2の割合となるので、もち米のほうが粘りが強いんですね。

 

アミロペクチンは、冷えるとアミロースより固くなりやすい性質があるので、もち米にうるち米を混ぜることで、おはぎが固くなりにくくなるのです。

 

 

砂糖の性質

砂糖には保水力があるので、水分がでていくのを防いでくれます。

 

ですから、もち米に砂糖を加えることで、もち米が固くなるのを抑えてくれるのです。

 

 

固くなりにくいおはぎの作り方を紹介しましたが、これで作れば固くならないわけではないですよ。

 

おはぎを乾燥しないようにしたり、早めに食べる等して、固くならないようにしてくださいね。

 

固くなったおはぎを使った、「おしるこ」 「おはぎの天ぷら」を紹介します。

 

 

おしるこ

 

おはぎを温めて、お湯を注ぐだけなので簡単です。

 

ちょっと手を加えるなら電子レンジで温めず、あんこを剥がしてトースターでもち米に焼き色がつくまで焼きます。

 

剥がしたあんこをお湯で溶いて、焼いたもち米を入れて食べると、さらに美味しくなりますよ。

 

 

おはぎのてんぷら

 

天ぷらを揚げる要領でおはぎを揚げてください。

 

天ぷらの衣以外に、餃子の皮や春巻きの皮を巻いて油で揚げても、美味しいですよ。

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