夏にサンドイッチが腐るのを防ぎたい!適切な具と保存方法とは?
普段のお弁当やお出かけ時のランチ用にも、片手で食べられるサンドイッチは、手軽で人気のメニューですよね。
中の具をいろいろ変えることで、毎日でも飽きないのがうれしいところです。
しかし、暑い季節に心配なのが、サンドイッチの保存方法問題。
朝つくって持参したサンドイッチを昼に食べようと思ったら、なんとなく良からぬ匂いが…
なんていう事態だけは避けたいところですが、夏場のサンドイッチというのは、思っている以上に足が早く、腐りやすいものなのです。
夏場でもサンドイッチ弁当をおいしくいただくには、どんな点に気をつけたらいいのでしょうか?
サンドイッチを腐らせないための具や保存方法などを、ご紹介していきます。
夏にサンドイッチが腐りやすい原因は?
サンドイッチのみならず、食品が腐る現象というのは、微生物や細菌の仕業です。
30〜37℃という、まさに夏に昼間の気温で細菌の繁殖は旺盛になり、酸素や水分のあるところでそれをエサにどんどん繁殖を繰り返します。
サンドイッチには、野菜などの水分が多いものをはさむことも多いですよね。
そんな野菜の水分によっても付着した細菌は加速度的に増加し、短い時間でもサンドイッチを腐らせてしまうに至るのです。
またサンドイッチは、他のお弁当に比べて直接手で触りながら調理する場面が多いと思います。
手洗いが十分でないと、目には見えない細菌を具と一緒にサンドしていることになります。
それが、夏場のサンドイッチを腐らせる大きな原因となるのです。
夏でもサンドイッチが腐りにくい具とは?
サンドイッチの具の中にはには腐りやすい具、腐りにくい具があります。
前述のように、細菌は水分を得ることによって繁殖力が増しますから、夏場は特に、水分を極力抑えた具をはさむようにします。
また、糖度の高いものは腐りにくいので比較的大丈夫です。
焼いたベーコンやハムなどの加工肉や、ジャムやピーナッツバターをサンドしたもの、またしっかり火を通した焼き卵などが、具としては安心です。
ゆで卵は、焼き卵よりは腐りやすい具材と言えますが、どうしても入れたい場合はしっかりと黄身を固ゆでにしたものを使ってください。
逆に、みずみずしい野菜や果物などは避けましょう。
サンドイッチによく使用するレタスをはじめとする生野菜も、暑い時期は使うのを避けた方が賢明です。
野菜を使う場合は、炒めるなどして火を通して調理したものを、しっかりと冷ましてからサンドします。
サンドイッチに使用するパンをトーストしてから使う場合も、焼いてからしっかり冷まし、水分となる湯気が完全になくなってから、具をはさみましょう。
中の具を調理する際には、カレー粉やレモン汁、酢などの殺菌効果があるものを加えておくと、細菌の繁殖を防いでくれるのでおすすめです。
濃い味付けにすることも具材の水分を抑えることに役立ちますので、そのまま食べる時より気持ち調味料を多めに、濃いめの味付けにしてみましょう。
具をはさむ前にパンにバターを塗るのも、パンに水分が浸透するのを防ぐということで効果的です。
その際、バターにマスタードを加えたり、からしやわさびを加えたマヨネーズに変えたりすると、さらに殺菌効果も加わります
中の具とのバランスで、腐りにくくするような一工夫をパンにも塗ってみましょう。
スポンサーリンク
サンドイッチが腐りにくい保存方法とは?
夏場のサンドイッチ保存で、冷蔵庫がない場合に欠かせないのは、保冷バックと保冷剤です。
保冷バックは、簡易なものであれば100均などでも売っていますから、一つあった方が安心です。
保冷剤は、ケーキなどを買った時にもらえるもののほか、凍らせたペットボトルなどで代用することも可能です。
おしぼりや小さなカップゼリーを凍らせたものも、一定の保冷効果があります。
保冷剤の冷気は上から下へと流れますので、保冷バックにまず包んだサンドイッチを入れ、その上に保冷剤をのせて、封をするようにひとつにまとめましょう。
サンドイッチの中身がジャムやピーナッツバター、ハムやチーズといったものの場合、サンドイッチ自体を凍らせてしまう、というのもひとつの保存手段です。
凍らせたサンドイッチは、4〜5時間程度で自然解凍されて食べ頃になります。
前日につくって冷凍しておき、翌朝は持っていくだけ、という状態にしておけば、朝つくる手間が省ける上にたくさんの保冷剤を持っていく必要もなく、一石二鳥ではないでしょうか。
スポンサーリンク
食べる時にサンドイッチを組み立てるのも、保存方法のひとつの手!
次にコンビニのおにぎりと同じ方法ですが、サンドイッチをパンと具に分けて持っていき、食べるときに具を挟むのも1つの手です。
パンはパンだけラップに包み、具材はそれぞれ小さ目のタッパーに入れていき、食べる時にサンドするのです。
パンが具の水分を吸ってしまうことも、細菌の繁殖が進む原因のひとつですが、食べるタイミングでパンに具をサンドするようにすれば、その心配は無用になります。
ピクニックや運動会など大人数で食べる時には、別々保存で持参したものを、各自が食べたい具を食べたいようにカスタマイズしてその場ではさんで食べる、というのも楽しそうですよね。
まとめ
作る時に手で触る機会が多く、具に水分の多いものをはさむことも多いサンドイッチは、どうしても夏場は腐ってしまうことが怖く、お弁当の選択肢として敬遠しがちになります。
ですが、ちゃんと考えた腐りにくい具をはさみ、しっかりとした状態で保存すれば、夏場のサンドイッチ弁当も怖くはありません。
躊躇しがちな夏場のサンドイッチですが、工夫次第でいろいろと楽しんでみてくださいね。
関連ページ
- ハンバーグ
- ハンバーグに関する悩みや疑問を解決します。
- おでん
- おでんに関する悩みや疑問を解決します。
- 鍋料理
- 鍋料理に関する悩みや疑問を解決します。
- カレー
- カレーに関する悩みや疑問を解決します。
- 餃子
- 餃子に関する悩みや疑問を解決します。
- 揚げ物
- 揚げ物に関する悩みや疑問を解決します。
- 寿司
- 寿司に関する悩みや疑問を解決します。
- ピーマンの肉詰めがはがれる!原因と上手に作るコツは?
- ピーマンは以前はよく失敗してました。 焼くとピーマンとお肉がはがれてしまう。 はがれないようにいろいろ試した結果、ピーマンとお肉がはがれることなく作ることができたのです。 私の経験もふまえて、ピーマンの肉詰めがはがれない上手に作るコツを紹介します
- ピーマンの肉詰めの冷凍方法は生か?焼いてからか?弁当への入れ方も
- ピーマンの肉詰め。 作りすぎてしまったら冷凍保存すれば長持ちします。 でも冷凍するときは生で?焼いてから? 今回は、ピーマンの肉詰めの冷凍方法、お弁当への入れ方、崩れない作り方のコツを紹介します。
- 「冷やし中華にマヨネーズ」は、地域特有?その発祥地域と実践地域とは?
- 冷やし中華に調味料なんてついてくるの?という方もいるかもしれませんね。 その一方、冷やし中華といえばマヨネーズありきだろう!という方も、実は少なくないのです。 冷やし中華をたのめばマヨネーズがついてくるのは当たり前、というところもあり、地域によって冷やし中華の常識は多岐にわたるようです。 ということで、今回は冷やし中華マヨネーズ論を掘り下げてみたいと思います。
- 焼きそばの麺がくっつく!麺同士やフライパンと麺がくっつかないコツとは?
- 焼きそばは、「お手軽」「簡単」の代表みたいにいわれていますが、実際は、炒める時に麺同士がくっついて困る、というお悩みをけっこう聞きます。 また、フライパンと麺がくっついて、悲惨な状況になってしまった、という話も… そんなお悩みを解決して、焼きそば作りがもっと楽しくおいしくなるポイントを、ご紹介致します!
- 豚汁は冷蔵庫でどれくらい日持ちする?冷凍保存はできる?
- 家で豚汁を作るとき、どのように保存していますか? 冷蔵庫で保管するとどのくらい日持ちするのでしょうか? 今回は豚汁は冷蔵保存でどのくらい日持ちするのか、冷凍保存はできるのかについて紹介します。
- 意外と知らない、お雑煮雑学!お雑煮は、地域によってこんなに違う!
- ずっと自分の家のお雑煮だけを食べているとわからないものですが、日本全国を見渡すと、実は「お雑煮」と一括りでは呼べないほど、たくさんのお雑煮の種類があるんです! おだしから餅の形、具に至るまで、「お雑煮」はその地域によってさまざま。 今回は、お雑煮という食べ物の由来から、全国津々浦々のお雑煮コレクションまで、日本人ならぜひ知っておきたいお雑煮の雑学について、ご紹介します。
- すき焼きの正しい食べ方は? 関東と関西の違いやおいしく作るコツも紹介!
- ちょっとしたご馳走として、家族でのお祝いに欠かせないのが「すき焼き」! 地域によって大きく違う作り方や食べ方、そもそも正しい食べ方とはどんなものか。 たまにしか食べないこともあって意外と知らない「すき焼きの基礎知識」について解説をしていきます
- シチューが薄いときどうしたらいい?簡単にできる方法は?
- シチューを作った時に あれ?なんだか味が薄い?とろみが足りない気がする! なんて失敗をしたことはありませんか? 私はあります(笑) 今回は私がシチューの失敗から学んだ情報を、ご紹介したいと思います。
- 味噌汁に牛乳を入れるとおいしいって本当?どんな味?レシピも紹介!
- 味噌汁に牛乳!? げ〜って思ったあなた。 実はこれがすごくおいしいんです!! 味噌汁に牛乳は合うんですよーーー! というわけで今回は、味噌汁と牛乳は合うのか、おすすめレシピも調べてまとめました!
- グラタンの皿は代用できる?100均や家にあるもの紹介!普通の皿ではダメ?
- グラタン皿の代わりに使えるものはあるのでしょうか? わざわざ買わなくてよいのであれば、ぜひ試してみたいですよね。 グラタン皿の代わりに使えるものはあるのか、安く買える100均や家にあるもの、普通の皿でも代用は可能か紹介します。
- エスカベージュとはどんな料理?マリネやカルパッチョとの違いは何?
- エスカベージュという名前を聞いたことがあるけれど、どんな料理なのだろう? ちょっとおしゃれなカフェやレストランでエスカベージュはもちろん、マリネやカルパッチョという言葉、料理にお目にかかることが私はよくあります。 今回は、エスカベージュがどんな料理なのか、そしてマリネやカルパッチョとの違いについてもご紹介していきたいと思います!
- 固くなった春雨サラダを柔らかくする方法とパサパサを防ぐ方法を紹介!
- 余った春雨サラダを翌日食べようとすると・・・ 春雨がめっちゃ固くなってるー!!なんかゴムみたい・・・ なんてことありませんか? ということで今回は、固くなった春雨サラダを柔らかくする方法から、固くなるのを防止する方法まで、詳しく紹介したいと思います!
- シチューが水っぽくなるのはなぜ?とろみを後付けすることはできる?
- シチューが水っぽくてとろみがない! こんなことありませんか? 実はちょっとしたコツで、水っぽくないシチューが作れるんです! 今回、シチューが水っぽくなる理由と、とろみを後付けする方法について紹介します。
- 宅配ピザが余ったら冷凍保存できる?美味しく解凍するには?
- 宅配ピザってどうやって保存できるの? 冷凍で保存して大丈夫!?と気になりませんか? 今回は、宅配ピザが余った時の冷凍保存の方法から、解凍方法や保存期間まで詳しく紹介していきます!