大根が古いサインとは?おいしく食べる方法は?
大根を1本買うと使い切れなくて、残った大根を冷蔵庫に入れたまま忘れてしまった!
なんてことありますよね。
大根は買ってからどのくらいもつのか、どうなったら食べられないのか、と疑問に思いませんか?
大根も生きているので、古くなったり傷んだりします。
今回、大根が古いサインとおいしく食べる方法について紹介します。
大根が古いとわかる見た目のサインとは?
大根が古いとわかるサインには、
- 皮が少し柔らかく、しんなりとしている
- 皮がシワシワになっている
- 黒い斑点がある(カビ)
- 異臭がする
- 断面が茶色くなっている
- 皮がブヨブヨとした柔らかさになっている
- 触ったときにぬるぬるしている
- 水分がでている
などがあります。
ここにあるカビから下の項目は、傷んで腐ってきているので食べないほうがいいですよ。
これ以外に、買った時から大根がいつもと違う場合があります。
それは、
- 内部に隙間がある(すが入っている)
- 断面の中心が黒いもしくは青い(青あざ症)
- 断面の外側近くに円状の黒い筋がある(バーティシリウム黒点病)
- 断面が透明から薄紫色になる(水晶現象)
です。
すの入った大根
出典:https://cookpad.com/recipe/4339800
これらは、結論から言うと、味は落ちますが食べることができます。
ただし、カビとの判別が大事になってきます。
カビの特徴として、
- 買ったときにはなかったが、後から黒い斑点ができた
- 黒い斑点が皮や皮の中にもみられる
- 黒い斑点が増えている
- 冷蔵庫ではなく、室内に置いておいた
があります
大根の適切な保存温度が0〜5℃、湿度が90〜95%といわれているので、室内に置いておくとカビが生えやすく、傷みやすくなります。
保存する時は、温度だけではなく乾燥にも気をつけないといけないので、新聞紙などに包んで冷蔵庫に保管しましょう。
ちなみに、冷蔵庫には野菜室がありますが、野菜室の温度はどのくらいだと思いますか?
野菜室の温度は5〜10℃で、大根を保存するにはちょっと温度が高い場所なんです。
冷蔵庫の温度設定や季節によって変わってきますが、大根は野菜室ではなく通常の冷蔵室に保管することをおすすめします。
先ほど、カビとの判別で挙げた、すが入る、青あざ症、バーティシリウム黒点病、水晶現象について紹介します。
すが入る
栽培中の土壌の水分不足によって、大根の水分が葉に吸われて隙間ができたり、収穫が遅くなって育ち過ぎて隙間ができたりします。
また、収穫後に葉がついたままで時間が経ってしまい、葉に大根の水分を吸われて隙間ができることがあります。
気温が高いと乾燥して、すが入りやすくなるので、夏によくみられる現象です。
青あざ症
青あざ症は、見た目は普通でも大根を切ったときに、中が青紫〜黒色になっているものをいいます。
これは栽培環境によってできる生理現象で、土壌の高温多湿やホウ素不足、空気の乾燥によって、大根が部分的に固くなって変色してできたものです。
バーティシリウム黒点病
バーティシリウム黒点病は見た目ではわかりませんが、輪切りにしたとき、リング状、放射状に黒〜黒褐色の点がつながってみえます。
高温、多湿、アルカリの土壌で発生しやすく、菌による感染いわれています。
水晶現象
見た目ではわかりませんが切ったときに透明〜紫色に変色していて、収穫後の保存状態が悪いとみられます。
夏に室内で常温保存したり、冷蔵と常温を繰り返して保存すると水晶現象が起きやすくなります。
カビとの判別が大事とお話しましたが、大根にカビが生えたらその部分だけ切り取って食べる、ということはしないようにしましょう。
大根はほとんど水分でできているので、カビが発生したら大根全体に広がっていると思っていたほうがいいです。
カビを食べてしまうと、食中毒やアレルギーを起こすことがあるので、カビが発生したら食べずに捨ててくださいね。
私も大根が安いときに、ついつい1本買ってしまい、使い切れず残ってしまうことがあります。
乾燥して多少皮が柔らかくなっていたり、シワシワになっていても、断面を切り落として皮を厚く剥いて、天ぷらや煮物にして食べています。
大根は冷凍保存ができるので、古くなる前に大根おろしや調理するサイズに切って小分けにして、冷凍庫に入れておくといいですよ。
大根が古くてもおいしく食べられるレシピ
古くなった大根は食感や味が落ちているので、加熱して食べることをおすすめします。
わが家で作っている大根の磯辺かき揚げを紹介します。
出典:https://cookpad.com/recipe/4339800
材料
- 大根
- 青のり
- にんじん(お好みで)
- 玉ねぎ(お好みで)
- 桜エビ(お好みで)
- てんぷら粉(小麦粉でも可)
- 水
- 油
- 天つゆ(お好みのつゆ)
作り方
- 大根は皮を剥いて細切りにする
- にんじんは細切り、玉ねぎはくし切りにする
- てんぷら粉と水を混ぜて衣をつくる
- 1、2、3、青のり、桜エビを混ぜる
- 油を170℃位に熱して、かき揚げの要領で揚げてできあがり
海苔の風味と海老の甘味が加わり、古い大根を美味しく食べることができます。
つゆは天つゆやポン酢、めんつゆなど、お好みでどうぞ。
大根の賞味期限はどのくらい?
冷蔵庫で保管した場合、1〜2週間くらい。
先ほども触れましたが、大根の適切な保存温度が0〜5℃、湿度が90〜95%といわれているので、室内に置いておくとカビが生えやすく、傷みやすくなります。
冷蔵庫で保管するともちますが、大根をそのまま入れてしまうと乾燥して水分が抜けて、味や食感が悪くなります。
新聞紙やキッチンペーパーを湿らせ、大根全体を包んでビニール袋に入れて保管しましょう。
葉がついている場合は、成長して大根の水分や栄養が取られて美味しくなくなってしまうので、葉は切り落としてくださいね。
大根をまるまる1本買うと、なかなか使いきれないこともあると思います。
そんなときは、冷凍保存がおすすめです。
皮を剥いて輪切りやいちょう切りにして水分を拭き取り、蓋がピタッと閉まるシッパー付きの袋に入れ、空気をしっかり抜いて冷凍庫で保存しましょう。
大根おろしにしても冷凍保存できるので、水分を絞って小分けにして保存してください。
お弁当に使うおかずカップを利用すると、分けやすいですし、使うときそのまま解凍できて食べやすいですよ。
冷凍保存の目安は、1か月くらいです。
私の場合、湿らした新聞紙に大根を包んで冷蔵庫に入れていますが、使い切れないと思ったときは冷凍保存しています。
冷凍した大根を使うときは、前日に冷蔵庫に移して解凍してから調理しています。
まとめ
大根が古いサインとおいしく食べる方法について紹介させていただきました。
大根が古くなると、
- 皮が柔らかくなり、しんなりとしてくる
- 皮がシワシワになる
- 黒い斑点ができる(カビ)
- 異臭がする
- 断面が茶色くなってくる
- 皮がブヨブヨとした柔らかさになってくる
- 触ったときにぬるぬるしている
- 水分がでている
などの現象がみられます。
カビから下の項目は傷んで腐ってきているので、食べないほうが無難です。
カビとの判別は、
- 内部に隙間がある(すが入っている)
- 断面の中心が黒いもしくは青い(青あざ症)
- 断面の外側近くに円状の黒い筋がある(バーティシリウム黒点病)
- 断面が透明から薄紫色になる(水晶現象)
でできます。
これらは食べられますが、味や食感は落ちます。
私も大根を使い切れずに残ってしまい、乾燥して皮が柔らかくなったり、シワシワになることがあります。
そんなときは、断面を切り落として皮を厚く剥いて、天ぷらや煮物にして食べています。
水分が抜けてしなびた大根を煮物にするときは、調理する大きさに切って水に浸けてから使っています。
水に浸けると、大根にみずみずしさが戻って食感がよくなるので、試してみてくださいね。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
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