大根の先端って辛いの?先っぽに向いてるレシピとは?
大根を1本買うと、煮物やサラダなど、色々な料理に使えて便利な食材ですよね。
そんな大根でも、先端は固くて辛いから料理に使いにくいなと思ったり、捨ててしまったりしていないですか?
実は大根の先端は、調理次第で辛みを抑えたり、美味しく食べれるんですよ。
今回、大根の先端の特徴と使い方、向いているレシピについて紹介します。
大根の先端の味の特徴と上手な使い方
大根は、先端に行くほど甘味は減って辛味が増していき、繊維も多くなって、固めで水分は少なくなります。
ですから、煮物や大根おろしをするときは大根の先端は向いていないのです。
向いている料理はというと、先端は水分が少ないこと、また、辛みは熱を加えると和らぐことから、漬け物や炒め物、汁物になります。
もし、辛い大根おろしがお好みの場合は、先端を使うといいですよね。
一方、辛いのは苦手なんだけど大根の先端しか残ってなくて、どうしても大根おろしが食べたい場合は、辛みを抑える方法があります。
それは、
- 大根をおろしてから30〜60分くらい時間をおく、
- おろした大根を電子レンジで数十秒温める
ことです。
大根おろしは、時間が経てば経つほど辛みが抜けていくので、お好みの辛さになるまで待つといいでしょう。
おろしてすぐに食べたい時は、電子レンジで温めると早く辛みが抜けます。
この方法なら大根おろしの辛さが苦手な人も、辛みが抑えられて食べやすくなりますよ。
ちなみに、大根が辛い原因はアリルイソチオシアネートという成分からきています。
アリルイソチオシアネートは大根の先端に多く存在していて、大根の細胞が破壊されることによって発生し、時間の経過とともに少なくなっていきます。
ワサビやマスタードの辛みの正体も、このアリルイソチオシアネート。
ですから、先端を大根おろしにすると、特に辛く感じるんですね。
このアリルイソチオシアネートには殺菌、抗がん、抗酸化作用があるので、辛さが大丈夫な人は大根をおろして食べることをおすすめします。
私の場合、大根を1本買ったとき、どうしても先端が残ってしまいます。
そのときは、炒め物にしたり、おろして味噌汁に入れて食べています。
こうして加熱すると、辛みを気にすることなく食べることができます。
先端は繊維が多くて固いので、大根おろしを味噌汁に入れることで、わが子は食べてくれます。
大根の先端を使うおすすめレシピ
魚のあらと大根の先端を使った「みぞれ鍋」を紹介します。
材料
- 魚のあら(ぶり、鮭など)
- 塩
- A酒
- Aだしの素(昆布、かつおなど、お好みのだしで)
- Aチューブ生姜
- Aしょう油(お好みでポン酢でも可)
- 大根の先端
- 野菜(長ねぎ、白菜、キャベツ、水菜など)
- きのこ(しめじ、えのき、まいたけなど)
作り方
- 魚のあらを食べやすい大きさに切る
- 1に塩を振りかけて20〜30分ざるに置いておく
- 水を沸騰させた鍋に2を入れ、表面が白くなったら取りだす
- 水をはったボールに3を入れて、血合いやぬめり、うろこをきれいに洗い流す
- 大根をおろして水気を絞り、絞った汁は鍋に使うためとっておく
- 鍋に水、A、5の絞り汁を入れて沸騰したら、4を入れて約15分煮る
- 6に野菜、きのこを入れて、火が通るまで煮込む
- 7が煮えたら、5の大根おろしを入れて、ひと煮立ちしたらできあがり
魚のあらは安く手に入りますが、臭みや脂が多いので敬遠してしまう人もいると思います。
魚を下処理すると臭みはなくなり、大根おろしを入れることでさっぱりと食べることができますよ。
大根おろしの辛みは煮込むほど和らぐので、火を通す時間は調節してください。
大根の上部の味の特徴と上手な使い方
大根の上部は先端と比べると、水分が多くて柔らかく、甘味があります。
ですから、サラダや大根おろしなど生で食べたり、浅漬けに向いています。
煮物に使う場合は上部は柔らかいので、煮崩れしないように、煮込む時間は短めにするといいでしょう。
ただ、皮に近い部分は繊維が多くて固く、苦味があります。
皮は厚めに剥くと、大根を美味しく食べることができますよ。
ところで、大根おろしを作るときに、おろし方で辛さが変わることをご存じですか?
大根は部位で辛さが変わりますが、おろし方でも辛さだけではなく、食感も違ってきます。
大根をおろし器に直角に当てて(大根を立てた状態)、ゆっくり円を書くようにおろすと辛みは少なく、繊維が細かくなって口当たりが滑らかになります。
これを斜めに当てると、繊維が粗くなり、直角におろしたときよりも食感がでるんです。
直角に当てながら上下に動かして力を入れておろすと、辛みが強くなります。
なぜ辛みが強くなるかというと、大根に含まれるアリルイソチオシアネートが関係していて、細胞が破壊されることで発生しやすくなります。
ですから、上下に強くおろすと細胞が壊れやすくなり、アリルイソチオシアネートが多く発生して辛みが増すというわけです。
これを利用して、大根おろしをお好みの辛さにしてみるのもいいですね。
私の場合、大根の上部を使って大根おろしを作りますが、辛く感じることがありました。
これは、力を入れておろしてしまっていたからなんですね。
大根は部位だけではなく、おろし方で辛さが変わることを知ってからは、気をつけておろすようにしたら、辛くなくなりました。
まとめ
大根の先端の特徴と使い方、向いているレシピについて紹介させていただきました。
まとめると、
- 先端は甘味が少ない、辛味が強い、繊維が多くて固い、水分が少ない
- 火を通すことで辛みが抑えられる
- 先端は漬け物、炒め物、汁物に向いている
- 大根おろしは、おろしてから時間が経つと辛さが抜ける
です。
私も大根の先端が残ってしまうことがあります。
先端は繊維が多くて固く、辛みが強いことから、大根おろしにして味噌汁に入れたり、みぞれ鍋にして食べています。
大根の先端は辛みが強いので、火を通すと辛みが抑えられて食べやすくなるんです。
大根おろしの場合、火を通さなくても、おろしてから時間が経つと辛さが抜けていくので、お好みの辛さになるまで冷蔵庫に入れておいくといいですよ。
大根の先端は、調理次第で食べやすくなるので、ぜひ試してみてください。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
関連ページ
- 大根の辛い部位は上下どっち? 辛味を抜く方法や辛味の原因も解説!
- 生の大根を食べたときや、特に大根おろしを食べたときの、下にピリッとくる辛さが苦手だという方も、多いかと思います。 大根の辛さは、大根による個体差もありますが、大根の部位によるところが大きいもの。 辛い思いをする度に、あー辛いのはこっちだったか!と毎回思いださせられる、なんてことの繰り返しになっていないでしょうか?
- 大根って生で食べたらダイエット効果が!?おすすめレシピもご紹介!
- 大根を生で食べるとダイエット効果があるらしい。 しかし仮に効果があったとして、生大根は食べ方も難しいです。 今回はそんな生大根の疑問に答え、美味しい生大根を使ったダイエットレシピをご紹介していきます。
- 大根を切ったら中が黒い!この黒いものはなに?食べてもいいの?
- 大根を調理しようとスパッと半分に切った時、真っ白なはずの断面が黒くなっていたことありませんか? うわ〜ハズレの大根買っちゃった…と落ち込みます。 なんで中が黒くなっているの?このまま使うのはダメ?? ということで今回は大根の中が黒くなっている正体から、食べてもいいのかまで詳しく紹介したいと思います!
- 大根は柔らかくなっても食べられる?柔らかくなった大根の使い方
- 柔らかくなった大根を捨てるのはもったいないのが本音です。 でももしそんな柔らかくなってしまった大根にもいい使い方があるなら知りたいですよね! 今回は柔らかくなった大根は食べられるのかどうか、またその原因と柔らかくなってしまった大根の使い道などについてご紹介していきます。
- 大根サラダが辛いのはなぜ?辛味の取り方や辛い部分は?
- 大根を食べたら、なんでこんなに辛いのだろう!?と思ったことがあります。 辛い理由をきちんと理解して辛くない美味しい大根サラダが食べたいですよね! そこで大根サラダが辛いのはなぜなのか、その辛味の取り方や特に辛い部分についてまとめてみました!
- 大根の苦味の原因をご紹介!苦味はとることができる?
- 大根を美味しく調理したつもりでも、苦くて美味しくない!なんてことはありませんか? 実は、選び方や使う部位、下ごしらえの仕方で、大根の味が違ってくるのです。 今回、大根の苦味の原因と苦味を取る方法について紹介します。
- 大根が古いサインとは?おいしく食べる方法は?
- 大根は買ってからどのくらいもつのか、どうなったら食べられないのか、と疑問に思いませんか? 大根も生きているので、古くなったり傷んだりします。 今回、大根が古いサインとおいしく食べる方法について紹介します。
- 大根が臭いのはなぜ?簡単に臭いを消す方法とは?
- 大根を食べるときに臭いが気になったことはありませんか? 実は、大根は臭みの原因となる成分を含んでいます。 今回、大根が臭い原因と臭いを消す方法を紹介します。