小麦粉と片栗粉の違いは?お互い代用できる?他の粉物は?

小麦粉と片栗粉の違いは?お互い代用できる?他の粉物は?

小麦粉と片栗粉の違いは?お互い代用できる?他の粉物は?

片栗粉

 

小麦粉と片栗粉って見た目同じだけど、何が違うのだろうか?

 

 

片栗粉が欲しいけど、小麦粉しか家にない!

 

代用できるの??

 

 

そんな風に思ったことありませんか?

 

 

私もよく調理中に粉を使い切ってしまったり、買い忘れたりして、どうにか何かで代用できないかと頭をひねることが多々あります。

 

 

今回はそんな小麦粉と片栗粉の違いについて、またそれぞれの粉は代用しあえるのか、そして他の粉ものでは代用できるのかどうかなどについてご紹介していきます!


小麦粉と片栗粉の違いってなに?

何?

 

一見同じように見える小麦粉と片栗粉ですが、まず原材料が違います。

 

小麦粉は名前の通り小麦が原料であり、収穫した小麦を石臼で挽いて、ふるいにかけたものが小麦粉です。

 

 

小麦から作られる粉には、タンパク質を多く含む強力粉からあまり含まない薄力粉まで様々です。

 

一般的に小麦粉と呼ばれるものは薄力粉をさすことが多く、タンパク質の少ない=粘り気の少ない粉になります。

 

 

一方の片栗粉は、もともとはカタクリという花の根っこから作られていましたが、今ではじゃがいもからでんぷんを取り出し作られています。

 

皮をむいてすりおろしたじゃがいもを水にさらしてつけ、底に溜まった白い粉を乾かしてできたのが片栗粉です。


小麦粉と片栗粉はお互いに代用できる?

あんかけ

 

小麦粉と片栗粉は、”料理によって”は代用できます。

 

ここまでお伝えしてきました通り、見た目は同じ白い粉でも原材料は全く異なるため、調理した時の食感に違いが出ます。

 

具体的な例をあげてみていきましょう。

 

 

揚げ物の衣に使うとき

例えば唐揚げを作る時、小麦粉と片栗粉、両方使用することができます。

 

しかし出来上がりの食感に違いがあります。

 

小麦粉で揚げた唐揚げの場合、表面は硬く、中は柔らかいきつね色に仕上がります。

 

 

一方で片栗粉で唐揚げを揚げた場合、表面がサクサクとした良い食感となり、色も白っぽく仕上がります。

 

揚げごろもとして使うときはどちらもそれぞれの良さがあるので、食感に違いはあるものの、代用しあえるといえるでしょう。

 

 

あんかけを作るとき

片栗粉は小麦粉に比べて粘度が低く、またとろみをつけるための温度が低いため、水に少し溶かして使えば、簡単にしっかりトロとしたあんかけを作ることができます。

 

一方で小麦粉を使うと、あんかけに求められるあのトロッとした片栗粉ほどのとろみをつけることはできません。

 

また小麦粉は水の中でダマになってしまいやすいのも難点です。

 

 

あんかけを作るときは片栗粉をお勧めいたします。

 

小麦粉で代用できないわけではありませんが、片栗粉を使ってあんかけを作ったときとはかなり違うとろみの料理となってしまうでしょう。

 

 

カレーを作るとき

カレーにとろみをつけたいときは小麦粉が適しています。

 

さらっとしたとろみをつけることができます。

 

 

片栗粉で代用できないわけではありませんが、片栗粉を使うとどちらかといえばあんかけのようなどろっとした粘り気のあるカレーに仕上がります。

 

 

お菓子やクッキーを作るとき

お菓子やクッキーを作るときは片栗粉で小麦粉の代用をすることはできません。

 

根本的には原材料の異なる小麦粉と片栗粉ですので、お菓子作りに片栗粉を使うことはできません。


小麦粉や片栗粉の代わりになる他の粉物は?

コンスターチ

 

小麦粉と片栗粉以外にも、使い方によってはこれらの代わりになる粉がいくつかありますのでご紹介いたします。

 

 

コンスターチ

コンスターチは、名前の通りコーン(とうもろこし)からでんぷんを取り出して作られた粉です。

 

 

カスタードクリームを作る際に小麦粉がない場合、コンスターチで代用ができます。

 

口当たりの滑らかな仕上がりとなるでしょう。

 

 

しかし、コンスターチや小麦粉の代わりに片栗粉でカスタードクリームを作ることはできません。

 

片栗粉は、あんかけなどの温かい料理へのとろみ付けには最適ですが、一旦温度が下がると粘り気が低下してしまうからです。

 

 

またコンスターチは、片栗粉の代わりにとろみをつけることもできます。

 

しかし、風味と色合いはやはり少し違うものとして仕上がってしまうことは覚えておいてくださいね!

 

 

お好み焼き粉・たこ焼き粉

メーカーにもよりますが原料は、小麦粉、かつおダシや山芋の粉、コンスターチなどが含まれています。

 

お菓子作りにはなどの甘いものを作るときの代用には向きませんが、ムニエルやおかずの衣に小麦粉の代用として使うのにはぴったりですよ!

 

 

米粉

名前の通り、お米から作られた粉です。

 

米粉を使うともっちりとした食感になりますので、クッキーやパンケーキに小麦粉の代用として使うことができます。


まとめ

いかがでしたか?

 

同じように見える小麦粉と片栗粉ですが、原材料と調理したときの特徴が異なります。

 

しかし、料理によってはそれぞれがそれぞれの代用として使えることもお分かりいただけたと思います。

 

 

またこの二つ以外にもコンスターチや米粉など場合によっては代用できる粉をいくつかご紹介してきました。

 

私も代用できるものは時々代用し、代用できつつも本来の味や触感とは少し異なる風味や色合いを楽しんでいます。

 

しかし、その代用に使った粉をしっかり理解せずにただ見た目が同じ白い粉だからということで代用し、失敗した経験も何度かあります。

 

 

代用し合う場合にはそれぞれの粉がもつ特徴に対する正しい理解が必要です。

 

今回の記事を参考にしていただきながら、代用によって起こるその違いを楽しんでいただければ幸いです。

 

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