昆布のだしを取った後の保存方法は?だしを取ったとの活用法も一緒にご紹介!
昆布のだしを取った後、捨てるのはなんだかもったいないですよね。
もったいないのは、その通りです!
だしを取った後の昆布はさまざまな料理に再利用できます!
今回は、昆布のだしを取った後の保存方法を調べてみました。
だしを取ったあとの昆布の再利用法や、昆布の栄養素などをまとめてご紹介します。
だしをとったあとの昆布の保存方法は?
だしをとった後の昆布は、きちんと密封して冷凍保存することをおすすめします。
密封して冷凍保存された昆布は、なんと約1カ月間も保存できます!
だしをとったあとの昆布は、霜がつかないように水気を取ってから冷凍しましょう。
一度冷凍してしまうと切るのに手間がかかるので、あらかじめ細かく切っておく事をおすすめします。
細かく切って水気をとった昆布は、小分けにして冷凍しておくと使う時に便利ですよ!
二番だしを取ったり、他の調理ですぐに使う場合は冷蔵庫で保存しておくのもいいですね。
冷蔵庫で保存する場合は2日以内に利用しましょう。
同じ昆布で3回だしを取ろう!
同じ昆布を使って、繰り返しだしを取る事ができます。
昆布で取るだしには
- 昆布だし
- 一番だし
- 二番だし
があります。
昆布だし
昆布だしには湯だしと水だしがあります。
上品で控えめなうまみのこんぶだしは、具材の香りや味わいを大切にする料理に使われます。
時間のかかる水だしは、より上品な味に仕上がり、精進料理にもよく利用されます。
昆布だしに向いている料理
- 鍋料理
- 湯豆腐
- 茶碗蒸し
- 和えもの
- 酢の物
一番だし
一番だしは、うまみの強いだしです。
だしの美味しさが決めてになる料理によく使われます。
くせのない芳醇な香りがあり、上品な口当たりです。
一番だしに向いている料理
- お吸い物
- うどん
- そば
- 雑炊
二番だし
二番だしはさまざまな料理のベースに使われます。
醤油、みりん、砂糖、味噌などの味の濃い調味料で料理する時には二番だしを使うといいでしょう。
一番だしを取らないときは煮だしをすると二番だしになります。
二番だしに向いている料理
- みそ汁
- 煮物
- 炊き込みご飯
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3種類のだしを使い分けて料理上手に!
うまみの多くは一番だしで出てしまいます。
しかし、しっかり味をつける料理には二番だしを使うと美味しく出来ますよ!
だしを取ったとの昆布や鰹節などの具材は絞るとだしが濁ったり苦みがでてしまいます。
だしをとったらさっとあげるか、濾しましょう。
だしは多めに作っておいて、冷凍保存もできます。
冷蔵、冷凍保存するとだしの香りは逃げてしまうので、味付けをしっかりする料理に向いています。
1リットルほどのだしを作り置きしておいてもいいですね。
作り置きしただしは、密封して冷凍保存では約1ヶ月、冷蔵保存で3日以内には使い切りましょう。
また、夏場は腐りやすいので、冷ましたらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れる様に注意しましょう。
昆布だしは煮立ててはだめ!
だしのうまみ成分は水だしでも十分にでます。
しかし、昆布を煮立ててしまうとうまみ成分の他にだしの質を下げてしまう成分まで水に溶け出してしまいます。
必要以上に煮立てると、ぬめりの元であるアルギン酸やヨウ素が溶け出すとだし汁が濁ってしまうので気をつけましょう!
昆布の汚れは水洗いしないで!
昆布は天然乾燥させているものが多く、砂などが付いている事があります。
調理前に綺麗にしたいですよね。
しかし、昆布の表面にある白い粉はうまみ成分です。
水洗いすると、表面のうまみ成分が流れてしまいます。
だしや調理に使う昆布は、硬く絞った布でさっと拭いてゴミを落とす様にしましょう。
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だしを取ったあとの昆布の使い方
だしを取ったあとの昆布でも一手間かけると美味しく再利用できます。
だしを取ったあと、長いままの昆布は
- 魚の昆布巻き
- 魚の切り身と一緒に蒸す
- 昆布締めにして煮物料理に
の料理に使えます。
だしをとった後、細かく切った昆布は
- 大根やカブの一夜漬けの薬味
- 酢の物
- 切り干し大根と煮る
- 炊き込みご飯の具材として
- お好み焼きに入れる
などの料理に使いましょう。
だしをとった後の昆布を一口サイズに切って佃煮にすると保存食になります。
通常の分量で作られた佃煮は冷蔵庫で2~3週間保存できます。
だしをとった後の鰹節と昆布をみりん、醤油で味付けしてふりかけにするのもお手軽で美味しいですよ!
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昆布を食べて健康に!
昆布には健康のために必要なさまざまな栄養素が含まれています。
アルギン酸
昆布のぬめりの元がアルギン酸です。
だしをとった後にも豊富に残っているのがアルギン酸カリウムです。
高血圧の予防や血中コレステロールの抑制作用、動脈硬化の予防に効果的です。
アルギン酸は、水溶性、不溶性の食物繊維です。
糖質や脂質の吸収を抑える効果があります。
腸内環境を整え、体内に蓄積された有害物質や汚染物質を排出させるデトックス効果があることが報告されています。
マグネシウム
マグネシウムは骨や歯を形成する大事なミネラルです。
マグネシウムは筋肉の収縮や血圧、血糖値の調整、体温の調整にも重要な要素です。
マグネシウムを十分に摂取すると、高脂血症の予防や糖尿病の予防に効果的です。
ヨード
ヨードには肌の新陳代謝を活発にして、基礎代謝を高める働きがあります。
皮膚や髪、爪の健康を保つのにも重要だと言われています。
また、成長期の子供の知能の発達にもヨードが必要です。
ヨードは慢性的な欠乏でも過剰摂取でも、甲状腺機能への影響が出ます。
日本では海藻類などヨードを含む食材が豊富です。
妊婦や授乳中は、ヨードの過剰摂取に気をつけましょう!
まとめ
昆布は、だしを取った後にもさまざまな活用法があります。
出しがらにも食物繊維などの栄養分が残っているので、再利用してみてくださいね!
保存方法は水気を切って冷凍保存することにより約1カ月程の長期保存ができます。
佃煮にしても3週間は持ちますから、さっと佃煮に調理してしまうのもいいですよ!
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