昆布を食べすぎるとどんな影響がある?1日の適量はどれくらい?
日本食には欠かせない昆布、ついつい毎日のように使ってしまいがちですが、
食べ過ぎって体に悪いのだろうか?!
そんな風に思ったことありませんか?
塩昆布や佃煮はついついご飯のお供として毎日食べてしまいがちですよね。
でも昆布の食べ過ぎは要注意なんです!
今日はそんな昆布について、食べ過ぎるとどんな影響があるのか、適量はどれくらいなのか、また身体にどんな良い効果があるのかなどまとめてみました!
昆布の食べ過ぎは体にどんな影響を与える?
甲状腺機能への障害
昆布にたくさんの必須ミネラル「ヨウ素」が含まれています。
もちろん必須ミネラルですから、私たちが生きていくうえで必要なものなんですが、摂りすぎはよくありません。
この必須ミネラル「ヨウ素」、これを過剰摂取すると、甲状腺機能の低下や甲状腺腫、甲状腺中毒症などを引き起こす可能性があります。
甲状腺ホルモンの分泌が悪くなると、むくみやだるけさ、皮膚の乾燥、便秘、月経異常・不妊症などの症状が現れます。
下痢・腹痛を引き起こす可能性
実は昆布、あまり消化のよい食べ物ではありません。
また一度に大量摂取することで、腸の活動が活発になり過ぎ、下痢を引き起こす原因となってしまうことがあります。
塩分の取りすぎになる
昆布は塩分の高い食べ物です。
特に塩昆布は、塩分の高昆布にさらに塩がまぶしてある食べ物ですから、塩分はさらに高くなっています。
太る可能性がある!?
食物繊維とミネラルが豊富な食べ物というイメージが強い昆布ですが、実は糖質もたくさん含んでいる食品です。
腹持ちもあまり良くないですので、ついつい食べ過ぎてしまいますが、食べ過ぎには注意が必要です。
昆布は1日にどのくらいの量なら大丈夫なの?
ここまでご紹介してきました通り、昆布を食べ過ぎると、様々な身体への悪影響が起こる可能性があります。
では、1日にどのくらいであれば昆布を食べてもいいのでしょうか?
ここではヨウ素の含有量から適量を考えていきたいと思います。
ヨウ素の含有量
昆布の佃煮1gの中にはヨウ素が約1.3g含まれ、昆布出汁10mlの中には約0.5g含まれています。
私たちの身体が1日に必要とするヨウ素の量は約0.1gですので、ほんの少しの佃煮や、出汁で十分に必要量は摂取できます。
一方で1日に3mg以上のヨウ素を”毎日摂取し続ける”と健康への悪影響が懸念されます。
しかし、日本人は元々昆布をはじめとする海藻を食べる民族ですので、週に1度か2度この数値を超える分には問題ないといわれています。
昆布だしのお味噌汁や湯豆腐、佃煮を時々食卓に取り入れるくらいの頻度が適量といえます。
また18歳未満の子どもや妊婦・授乳婦、閉経を迎えた女性、甲状腺に健康上の問題がある方は、もう少し量や回数を減らして昆布を召しあがれることをおすすめいたします。
ヨウ素中毒を防ぐ食品!
このように昆布を食べ過ぎる=ヨウ素をとり過ぎるということに繋がり、健康障害へのリスクが高くなります。
しかし大豆製品には、ヨウ素中毒を防ぐ働きがあります。
味噌や豆腐、醤油、納豆などと昆布を一緒に摂取することで、過剰摂取を防ぐことができます。
お味噌汁や湯豆腐などはとても理にかなった昆布の食べ方だといえます!
昆布は適量摂取すればこんな効果が!
ここまで昆布のとり過ぎがいかに危険かをご紹介してきましたが、ここでは昆布を適量食べたときに得られる身体への効果をご紹介していきます!
昆布は、低カロリーでビタミン・ミネラルが豊富ですので、適度に摂取すれば下記のような効果が期待できますよ!
体への健康効果!
昆布には、免疫の向上、動脈硬化・高血圧の予防、糖尿病の予防、血流改善、貧血予防、アレルギーの改善などたくさんの健康効果が期待出来ます!
デトックス効果!
昆布に含まれるアルギン酸は多くの食物繊維を含み、腸内環境を整え、デトックス効果が期待出来ます!
ダイエット効果!
昆布は低カロリーであるだけでなく、不溶性食物繊維が胃の中で水分を吸収して膨らむため満腹感が得られます。
食後の急激な血糖値の上昇を抑える効果もありますよ!
アンチエイジング効果!
昆布は食物繊維を含み、腸内環境を整えるだけでなく、ビタミンB2を含むため美肌効果も期待出来ますよ!
まとめ
昆布でとった出汁でお味噌汁を飲んだり、時々昆布の佃煮や塩昆布と一緒にご飯を食べたりする分には、ごんぶが身体に害を及ぼすことはありません。
しかし、昆布をダイエットのためや健康にいいからと毎日食べ続けると、適量を越え、からだへの悪影響が心配になります。
私は昆布だしのお味噌汁や煮物、湯豆腐、出汁昆布で作った自家製の佃煮などを時々食卓に取り入れるようにしています。
少し濃い出汁を取りたいときは、昆布だけで出汁を作るのではなく、干し椎茸や鰹などの出汁と合わせて使うことで、昆布の摂取量が極度に上がりすぎるのを抑える工夫をしています。
適量食べれば体にいい効果も期待できる昆布です。
摂取量には気をつけていただきながら、昆布を召し上がってくださいね!
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