豚汁は冷蔵庫でどれくらい日持ちする?冷凍保存はできる?
家で豚汁を作るとき、どのように保存していますか?
我が家ではいつも常温保存で、温め直して食べています。
この豚汁ですが、冷蔵庫で保管するとどのくらい日持ちするのでしょうか?
日持ちするのであればぜひ知りたいのですが、もじ冷凍保存も可能であればそちらも知りたいところです。
今回は豚汁は冷蔵保存でどのくらい日持ちするのか、冷凍保存はできるのかについて紹介します。
豚汁など具入りの汁物は冷蔵庫でどれくらい日持ちするのか?
豚汁など具が入っている汁物は、冷蔵庫でどのくらい日持ちするのでしょうか?
夏であれば2日、冬であれば3〜4日以内であれば日持ちします。
なかなか短いですよね。
実は、豚汁だけではなく基本的に具が入っている汁物は傷みやすいんです。
なぜ汁物は傷みやすいのか?
なぜ具が入っている汁物は傷みやすいのでしょうか?
それは、食材についている微生物によって汚染されることが原因です。
微生物といわれてもピンとこないかと思いますが、これは菌やカビなどのことを指し、私達が食べる食材にはほとんど含まれています。
この微生物ですが、細菌については30〜35℃程度、カビについては20〜25℃程度で増殖していくので、朝作ったものを常温保存のまま、夜食べるのは危険といえます。
中にはウエルシュ菌と呼ばれる熱に強く、感染すると約6〜18時間後には下痢などの腹痛を引き起こす菌もおり、注意が必要です。
今まで私は常温保存していたので、健康を考えると怖いですね・・・。
菌の増殖を防ぐためにはどうしたらよい?
豚汁に菌を増殖しにくくするためにはどうしたらよいのでしょうか?
それは、火を通してから早めに冷蔵保存することと、塩分強めで汁物を作っておくことです。
この理由ですが、細菌やカビなどは20〜35℃以外の温度や塩分が強い汁物においては、増殖しにくいことが挙げられます。
ポイントは、豚汁を沸騰直前まで火を通してから冷やして保存することと、塩分が強すぎないよう、味噌を調節しながら入れることです。
特に火を通すことについては、沸騰してしまうと味噌の風味が失われてしまい、沸騰前の中途半端な状態だと菌が増殖してしまうため、沸騰直前が一番よいとされています。
なかなか調節が難しいですね。
ただ美味しいものを食べるためには必要なことなので、ぜひ実践してみましょう。
大量に作った豚汁は冷凍保存できるのか?
豚汁は大量に作ることもあるかと思いますが、冷凍保存は可能なのでしょうか?
実際に冷凍保存は・・・、可能です。
そのやり方ですが、豚汁を一度火にかけ、沸騰直前でおろして鍋ごと氷水に浸します。
豚汁の熱がとれたら、保存容器に移して冷凍保存します。
ここでのポイントですが、冷凍保存に向かない食材は取り除くようにしましょう。
その食材とはジャガイモなどのいも類、こんにゃく、大根、ニンジンです。
その理由ですが、解凍した後の食感が悪くなることにあります。
これらの食材は水分を多く含んでいるため、解凍後の食感が悪く、特にこんにゃくはガムのようになってしまうので、取り除くことをおススメします。
取り除いた後は、保存容器に入れて最長1ヶ月ほど保存が可能です。
ただし一度冷凍していますので、作った当初のような味にはならず、少々劣ることは理解しておきましょう。
1ヶ月も保存が可能とはいえ、汁物ですから早めに食べた方がよいですよね(笑)。
取り除いた具はどうしたらよい?
ここで気になるのは、取り除いた具はその後どうしたらよいのでしょうか?
それは、別のおかずに使用することです。
別の汁物の具として入れてもよいのですが、一番よいのは、煮物として使うことです。
その理由ですが、同じ豚汁の具として入っていたことと、冷蔵庫での保存が1日以内であることが挙げられます。
確かに保存が短く、同じ味がついているのであれば、煮物が一番手っ取り早いですよね。
ちなみにこんにゃくに関しては水と一緒にタッパーに入れて冷蔵庫で1週間もちますよ。
そうはいっても、早めに一緒に食べた方がよいので、一緒に煮物にしてしまうことをおススメします。
豚汁を美味しく保存できる保存容器は?
豚汁を美味しく保存できる保存容器にはどんなものがあるのでしょうか?
おススメを3つ紹介します。
1. ジップロック角型コンテナーで保存する
1つ目は、ジップロック角型コンテナーです。
これを聞いて予想通りと思う方もいるかもしれないですね。
こちらの容器ですが、蓋付きなので密閉することができ、におい移りの心配もありません。
そして電子レンジ対応なので、温め直すときも簡単です。
大量に豚汁を作ってしまったときにこういったコンテナーに入れるとたくさん豚汁が入るので、よいですよね。
蓋付きなので汁もこぼれないですし、冷蔵庫でも冷凍庫でも対応可能なのでおススメです。
2. ジップロックで保存する
2つ目は、ジップロックで保存することです。
こちらも保存容器としては想像がついたかもしれないですね。
ジップロックのメリットは小分けにできることと、保管するときに幅をとらないことです。
1杯分ずつジップロックに余った豚汁を入れて冷凍保存することで、食べるときには人数分取り出せばよいわけですからとても便利といえます。
ただし冷蔵保存では安定しないので、冷凍保存用で使用した方がよいでしょう。
ちなみに解凍するときはコンテナーもジップロックも自然解凍してから温め直すと美味しく食べられますよ。
3. 鍋ごと保存する
3つ目は、鍋ごと保存することです。
こちらは冷蔵保存の場合のみに限られます。
一度豚汁に火を入れた後でしっかりと冷やし、蓋やラップをして冷蔵庫に入れると美味しく保存ができます。
ただし冷蔵保存は夏場なら2日、冬場なら3〜4日以内までなので、早めに食べてしまいましょう。
個人的には早めに食べてしまいたいので、鍋ごと保存してみようと思います。
まとめ
ここまで豚汁は冷蔵保存でどのくらい日持ちするのか、冷凍保存はできるのか、豚汁を美味しく保存できる保管容器についてまとめました。
- 豚汁は冷蔵保存で夏なら2日、冬なら3〜4日以内まで日持ちすることができる
- 汁物は傷みやすいため、20〜35℃以外の温度を保つか、味噌を調節し、塩分を強めで作っておくと菌が増殖しにくい
- 豚汁は冷凍保存が可能だが、冷凍に向かない具材は取り除いて、煮物などに使用するとよい
- 豚汁は冷凍保存の場合、ジップロック角型コンテナーかジップロックが保管容器としておススメで、冷蔵保存には鍋ごと保存することがおススメである
ということでした。
豚汁はよく作るのですが、常温保存が普通だったので、今回知ることができてよかったですし、参考になりました。
特に冬場は寒いので、そのまま常温保存でも大丈夫だろうと思っていたこと自体が、実は間違いだったのですね。
これからは余った豚汁に関してはジップロックやコンテナーなどに入れて保管しようと思います。
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