里芋の赤色やピンク色があるけどそれってなぜ?食べて大丈夫?
里芋って、最近ではじゃがいもやさつまいもに比べて、食べる機会が減ってきています。
また冷凍の野菜が増えてきているため、生の里芋を買ってきて料理をする機会も減ってきていると思います。
そのため若い人たちは、赤い色があったり、ピンクの斑点があったりして「これって食べられるの?」と驚く人も多いと思います。
そんな疑問お答えして、合わせて里芋の保存方法や栄養素について紹介したいと思います。
里芋の皮をむくとなぜ赤やピンクがあるの?
里芋の皮をむいたり切ったりすると、中に赤やピンクの斑点があることに気づきます。
それって大丈夫なの?食べられるの?と思った人も多いと思います。
赤やピンクの斑点は、里芋に含まれているポリフェノールの一種のアントシアニンが空気中の酸素に触れ、酸化したためにできたものです。
これは低温障害というもののためにできます。
また里芋が赤くなるもうひとつの原因は、アクが強かったり収穫してから時間がたった里芋にもよくあります。
赤い斑点がポツポツなら、そのまま食べても問題はないですが、赤い斑点のあるところの風味はどうしても落ちてしまいます。
それが気になるようなら、その斑点の部分を切り取ってしまうとのもいいでしょう。
また切り口全体が赤くなっているのもは、鮮度が落ちているので食べるのはやめたほうがいいでしょう。
新鮮な里芋の選び方
現在は里芋は年中店頭に並んでいますが、旬は9月〜11月なので、旬のものを選ぶのもいいでしょう。
また産地によっても多少の旬の時期のズレがあります。
関東産は8月〜12月、九州産は10月〜3月が旬となりますので、それぞれの旬の時期のものを選ぶといいでしょう。
里芋は土が付いたまま売られていることは多いので、新鮮かどうかの鮮度を見極めるのはとても難しいです。
コロコロとふっくらしており、重みのあるものがいい里芋です。
里芋を新鮮に保つためには、水分が必要になるので、ついている土に湿り気のあるものを選びましょう。
そのため、ヒビの入っているものは乾燥が進んでいる証拠なので、それは選ばないほうがいいです。
もし乾燥したものを買ってしまったら、早くに使い切ってしまうのがいいですが、保存する場合には、霧吹きで少し湿らせてから、新聞紙にくるんで冷暗所で保存するといいです。
里芋が順調に成長すれば、縞模様がくっきりと平行に並んでおり、丸みを帯びているので、そのようなものを選びましょう。
里芋の身が固くしまっているものを選びましょう。
選び方は里芋のおしり側、切り口のある所を触って、ふかふかして柔らかいものは傷んでいる可能性があるので、避けましょう。
皮をむいてある場合は、白くてツヤのあるものを選びましょう。
袋に入っている場合は、袋の中が湿って曇っていたり、水滴が付いているものは避けましょう。
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里芋の保存方法
里芋の保存方法には、土のついたままの保存、洗ったり皮をむいた場合の冷蔵庫、冷凍庫での保存の3種類の保存方法があります。
まず土のついたままの保存は、新聞紙にくるんで冷暗所に保存ずれば1ヶ月近くの長期保存ができます。
洗ったり皮をむいた場合は、冷蔵庫の野菜室で保存をしましょう。そして1週間以内に食べるのがいいでしょう。
しかし冷蔵庫での保存は、低温障害というものを起こしてしまい、痛みが早くなってしまうので、冷蔵庫での保存はあまり適しません。
皮をむいたものを冷凍庫で保存する場合には、固めに茹でてアク抜きをして、バットなどに広げて水気を切り、急速冷凍すると2〜3週間は保存ができます。
しかし風味は落ちるので、早めに食べたほうがいいでしょう。
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里芋の美味しい調理方法
里芋は低カロリーですが、カリウムや食物繊維が豊富に含まれており、高血圧や便秘の予防にとてもいいです。
またムメリ成分のカラクタンという成分も豊富で、この成分は免疫力を高める効果があります。
里芋を美味しく食べるための調理方法はたくさんあります。
定番の煮物はもちろんのこと、里芋と相性のいいごぼうを使用した里芋ご飯、里芋のサラダ、里芋のポテトチップス、グラタンなど様々な料理があります。
煮物は里芋だけでなく、こんにゃくや人参、鶏肉などと一緒に煮物にするものいいですね。
また里芋の料理で有名なのは、東北地方の各地で季節行事として行われる「芋煮会」は有名ですね。
クックパッドや楽天レシピ、レシピッタなど多数のサイトに料理のレシピがのっています。
里芋には他にも、コレステロールを下げる作用や便通を良くする作用、肥満予防などたくさんの作用があるので、離乳食にも最適な食材です。
まとめ
里芋は品質や環境、保存方法などにより、赤やピンクの斑点ができたり、表面が赤くなったりします。
赤い斑点はポリフェノールの一種ですから、健康に良い効果を持っています。
そのため変色していても里芋は食べられますが、味は落ちます。
様々な保存方法を紹介しましたが、一番品質を保って保存できるのは泥をつけたままの保存ですね。
しかし購入した時の状況に応じ、保存方法は変わってくると思います。
その時々に応じた保存方法をして、美味しいうちに食べるようにしましょう。
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