さんまに大根おろしは必要?一緒に食べることで、得られる効果とは?

さんまに大根おろしは必要?一緒に食べることで、得られる効果とは?

さんまに大根おろしは必要?一緒に食べることで、得られる効果とは?

さんまと大根おろし

秋が旬の脂がのったさんまは、安く手に入る上に、手の込んだ調理をしなくても塩焼きにするだけで、立派なごはんのおかずとなるうれしい食材ですよね。

 

 

そんなさんまの塩焼きを食べる時に、必ずと言っていいほど添えられているのが、「大根おろし」です。

 

 

もはやあたりまえのようにセットになっていて疑問にも思わないほど、という方も多いのではないかと思われる、この組み合わせ。

 

 

“さんまの塩焼き+大根おろし”、これは何か理由があっての組み合わせなのでしょうか?

 

その2つがセットになっている、聞けば納得の効果的な理由について、ご紹介していきます。


さんまのお供に大根おろしは必要?

疑問

さんまの隣に大根おろしというのは、定番の見慣れた配置になっていますが、そもそもさんまを食べる時、大根おろしは必要なのでしょうか?

 

 

なんとなく一緒に食べているこの組み合わせ。

 

実はさんまをよりおいしく食べるために、かかせないコンビなのです。

 

 

旬のさんまは、脂がよくのっていて脂肪分が多くなっています。

 

大根おろしにふくまれる「アミラーゼ」という成分は、そんな脂肪分を多く含む魚の消化吸収を促進してくれるのです。

 

 

味の面でも、脂たっぷりのさんまをそれだけで食べすすむのはなかなか厳しいところ。

 

ですが。さっぱりした大根おろしを添えていただくと、くどさが緩和されてちょうどいい口あたりになりますよね。

 

 

さんまに大根おろしが添えられているのは、おいしいだけではなく、ちゃんとした裏付けがあってことなのです。

 

これ以外にも、大根おろしを一緒に食べることで期待できる効果がありますので、ご紹介しましょう。

 

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さんまと大根おろしを一緒に食べることで得られる効果

ミネラルの吸収率を上げる

さんまなどの青魚には、鉄や亜鉛などのミネラル成分が豊富に含まれています。

 

これらのミネラルの吸収率を高める働きをしてくれる成分としてはビタミンCが一般的で、一緒に摂ると効果的です。

 

 

実は大根にもビタミンCが豊富に含まれているので、一緒に食べることで、さんまの栄養を効率よく体に取り入れることができるのです。

 

特に女性に不足しがちな鉄は、吸収率がとても低い栄養素のひとつなので、大根おろしのビタミンCを一緒に摂ることで吸収率が上がるのは、うれしいですよね。

 

胃もたれを防ぐ

また、青魚に多く含まれるDHAやEPAといった不飽和脂肪酸は、血液をサラサラにしてくれることで知られていますが、胃の粘膜を覆って消化を阻害し、これらは胃もたれを起こしやすくする一因にもなります。

 

 

そんな時に役立つのが、大根おろしにふくまれる「ジアスターゼ」という成分。

 

胃薬にも使われているこの成分は、脂っぽいさんまの消化吸収を促進し、胃もたれを防いでくれるのです。

 

焦げ部分の発がん物質を殺す

さらに、焼きさんまに適度についた「焦げ」は、食欲をそそり香ばしくておいしいのですが、この焦げには、発がん作用のある物質が含まれていると言われています。

 

 

大根をすりおろすことによって生まれる「イソチオシネアート」という物質は、それに対しての抗菌作用をもっており、発がん物質を無毒化する酵素の活性を高めてくれる働きもあります。

 

 

先にご紹介したビタミンCにも、発がん作用に対抗する効果が含まれているので、焼きさんまの香ばしさを存分に味わうためにも、大根おろしの効果は見過ごせない、という訳なのです。

 

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大根おろし以外に、さんまに合うものは?

すだちやレモン

焼きさんまのお供として、大根おろし以外に、すだちなどが添えられていることもありますよね。

 

さんまの栄養分の吸収率を高め、発がん性を抑制するという意味でもビタミンCが有効ということですから、ビタミンCがたくさん含まれている柑橘類は、焼きさんまの優秀なお供ということになります。

 

 

すだちの他にも、レモンやゆず、かぼす、シークワーサーなど、旬の柑橘類を添えるのがおすすめです。

 

 

また、りんごやカブのすりおろしを添えるというのも、ちょっと意外ですがなかなか合うようですよ!

 

カブは見た目にも大根に似ていますが、大根よりもみずみずしさがあり、脂ののったさんまとうまい具合にマッチするのだとか。

 

 

またりんごは、ほのかな甘みがあるので、大根の辛味を苦手とするお子様にも受け入れられやすいようです。

 

すりおろしりんごに少量の醤油、というのも、実際には頭で想像するほど違和感はないようです。

 

 

大根おろしに飽きたら、ちょっと目新しい添え物を用意してみるのもいいかもしれません。

 

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まとめ

一緒に食べるとおいしいから、脂がのったさんまをさっぱり食べられるから、という味覚の面でも、さんまに大根おろしは欠かせない存在。

 

しかし実際には、さんまと大根おろしを一緒に摂ることで栄養の吸収率が上がったり、発がん物質を抑制したりと、おいしい以上の効果を発揮する組み合わせだったんですね。

 

 

これを知ったからには、大根切らしてるからまぁいいか、では終わらず、さんまを食べる時には大根おろしも必須、ということになりそうですよね。