グリーンキウイとゴールドキウイの違いは?栄養や効果に差はあるの?
キウイフルーツに、グリーンキウイとゴールドキウイがあるのは、多くの方がご存知だと思います。
ではその2つは何が違うのか?と聞かれると、すぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか。
実際のところ、グリーンキウイとゴールドキウイって、何が違うんでしょうか?
栄養や効能に違いがあるのなら、自分に適した方を選びたいですよね。
なんとなく選んでいてたキウイフルーツ、そのグリーンとゴールドの違いをご紹介します。
グリーンキウイとゴールドキウイ、果肉の色以外に何が違う?
切って果肉の色を見る前に、まず見た目でも両者には差があります。
見た目の違い
グリーンキウイが若干毛深いのに対して、ゴールドキウイは表面の毛が薄いのが特徴です。
また、上から下まで丸みを帯びた形のグリーンキウイに対し、ゴールドキウイは、一方の先端が尖ったような形をしています。
こんな見た目の特徴で、切る前に果肉の色を見分けることができます。
味の違い
そして味の面では、グリーンキウイの方が酸味が強く、ゴールドキウイは、酸味よりも甘味の方を強く感じることができます。
流通するゴールドキウイのほとんどは、キウイで有名なゼスプリ社が開発したゼスプリゴールドという品種なのですが、実はこれ、高い糖度を好む日本人向けに開発された品種なのです。
ゴールドキウイは、甘さを追求して後から開発されたものなのですね。
甘いゴールドキウイは、グリーンキウイのような青臭さい感じもなく、果肉が柔らかいのも特徴です。
グリーンキウイとゴールドキウイ、栄養や効果に差はある?
キウイフルーツの栄養分といえば、ビタミンCと食物繊維が豊富だというのが有名ですよね。
グリーンキウイとゴールドキウイ、どちらもその2つの成分を豊富に含んでいますが、その含有量には差があります。
可食部100gあたりを比べた時のビタミンCは、グリーンキウイが69mgなのに対してゴールドキウイは161mg。
一方、食物繊維は、グリーンキウイが3gなのに対し、ゴールドキウイは1.7gとなっています。
その他、妊婦に良いとされる葉酸や、抗酸化作用があるビタミンEもキウイフルーツには豊富に含まれますが、この2つは、グリーンでもゴールドも含有量に大きな差はありません。
また、グリーンキウイには、胃の中でたんぱく質の消化を助けてくれる「アクチニジン」という酵素が豊富に含まれています。
このため、食後にグリーンキウイを摂取すると、胃腸の負担を減らしてくれると言われていわれています。
「アクチニジン」は、ゴールドキウイには含まれない、グリーンキウイ特有のものですので、この効能を期待するのであれば、グリーンキウイを選びたいところ。
ただ、この「アクチニジン」は、アレルギーの原因にもなり得ます。
グリーンキウイを食べた時に、喉がイガイガしたり舌がピリピリ、口の周りがかゆくなるといった症状が出る人は、キウイアレルギーの疑いがあります。
「アクチニジン」は60℃以上で効果が薄まると言われているので、そういった症状が出る人は、キウイジャムのように加熱して摂取するか、ゴールドキウイを選ぶのが良さそうです。
スポンサーリンク
グリーンキウイとゴールドキウイはどうやって使い分ける?
前項でご紹介したように、食物繊維とビタミンCの含有量には差がありますから、どちらを優先するかで、グリーンかゴールドかを選ぶのもひとつの手ですね。
食物繊維が豊富で消化を助けてくれる酵素を持つグリーンキウイは、整腸作用に優れているといえるので、便秘解消にもおすすめです。
一方ゴールドキウイのビタミンC量は、1個で1日分の摂取推奨量を上回ります。
ビタミンCは、老化を防ぐ抗酸化作用や、美肌作用、風邪の防止にも役立ちますから、こういった効果を期待したい方は、ゴールドキウイを選ぶのがいいでしょう。
また、グリーンキウイに含まれ消化を促進する酵素の「アクチニジン」は、その作用を利用してお肉を柔らかくするなど、料理に使用することもできます。
特売で買った固めのお肉でも、すりおろしたグリーンキウイの中に漬けておくと、アクチニジンの働きでびっくりするほど柔らかくなりますよ。
逆にアクチニジンを持たないゴールドキウイは、果肉の柔らかさや甘味を生かして、ジャムなどに加工するのもいいでしょう。
甘味をとるか酸味をとるか、またそれぞれの栄養素の効能も含めて、自分の体調や気分にあった使い分けをしてみてくださいね。
スポンサーリンク
まとめ
なんとなく気分や値段でゴールドにするかグリーンにするかを選んでいたという人も多いと思いますが、詳しく見てみると、味はもちろん栄養成分にも、違いがあることがわかりました。
厚生労働省が公表しているデータに、ビタミンやミネラルなど17種類の栄養素がどれだけ含まれるかを表す「栄養素充足率」という数値があります。
これが、グリーンキウイは10.6、ゴールドキウイに至っては15.1という、高い値がでているのです。
この数値は、果物の中でもダントツの高い値なんですよ。
例えばりんごは2.0、ぶどうは1.9、レモンは5.1、みかんは6.5、バナナは8.1です。
このことからも、キウイフルーツはスーパーフードなども呼ばれており、最近また美容を気にする女性を中心に、見直されているフルーツです。
グリーンキウイとゴールドキウイ、どちらもうれしい栄養素が満載ですから、毎日の食卓にうまく取り入れていきたいですね。
こちらの記事もよければどうぞ。
関連ページ
- 酸っぱいキウイを甘くする方法!酸っぱくても美味しく食べるには?
- キウイに関する悩みや疑問を解決します。
- キウイは腐るとどうなる?食べごろの見分け方や追熟の方法は?
- キウイは固かったり熟しすぎていたりと、食べごろの判断が難しいフルーツでもあります。 追熟させ過ぎてしまうと、腐っていないか、食べても大丈夫か心配になりますよね。 今回は、そんなキウイについて、腐るとどうなるのか、食べごろの見分け方や津塾させる方法などについて、ご紹介したいと思います。